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蟲喰い花

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[Verse 1] 裏路地 抜けて 煙まみれ しゃらくせぇなって 笑うクセで また嘘ついたろ バレてんだよ 紅い傘ん中 舌を噛む [Pre-Chorus] 静かな目して 毒を吐く 何もかも 見透かしてる ねえ、やめときなって そう言う割に 近いのな [Chorus] ふら ふら 揺れる影 触れりゃ ジリリ 火花まみれ 「愛」なんて 百夜に一度 咲いて 散って それっきり それでもまだ 咲いてたい [Verse 2] 提灯ぼやける 猫の目線 酔ったふりして 手を重ね なぁ、情けなんてどこに売ってんの 袖濡れてんの 見てたくせに [Pre-Chorus] ガラスの器に 恋を注いで 満たしたつもりが 漏れていく ねえ、それでもまだ 欲しいとか 言えるの? [Chorus] ふら ふら 火影が舞う のぼせて 焦げる 心の裏 恋なんて 儚い罠 燃えて 消えて 癖になる なのにまた 引き返す [Bridge] 鴉が鳴いた 朝の橋 ひとつも知らずに 踏み外す 名前呼ばれて 返せずに 影だけ連れて ついてった [Final Chorus] ふら ふら 終わりの歌 毒にも薬にもなれぬまま 愛なんて 百夜に一度 咲いて 枯れて 残り香 それでもまだ 咲いていたい ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|蟲喰い花 ## ------------------------------------------------------------ 紅を溶かしたような夜だった。 提灯の灯りは頼りなく、 濡れた石畳だけが妙に艶めいて見えた。 誰が嘘を吐いたのか。 誰が先に傷ついたのか。 そんなことは、 朝が来る頃にはどうでもよくなっている。 『蟲喰い花』 それは美しさの名ではなく、 美しさが傷んだ後に残る名。 欠けた花弁も、 袖に残る香も、 いずれ闇に沈んでいく。 それでもなお、 燃え残る熱だけを抱いて。 百夜に一度きりの夢のように、 この花は静かに咲き続ける。