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花とガーゼ

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V5.5

勝手に咲いて勝手に散る 解っていても 自らも赤をもたげる 西陽の遠景 久し振りに見る ベランダで手を伸ばしても 靴音は聞こえない 切られた方の爪を想わないように 誰かの痛みを知る筈もない 雲の端から火がついて 燃えながら沈んでゆく ためらいがちな言葉で 寝かしつけるように 何度でも まるで祈りだ 不器用なガーゼ 暗がる街よ堪えて 化かし合うのなんていくらでも 容易いと言うなら もういっそ爆ぜればいいというのか ベッドに撒かれた手折った花 肩越しに嘲笑われる 持て余していたものに ハロー、世界 指を止めたら終わる世界 ハロー、世界 ふいにいつでも終わる世界 雲の端から火がついて 燃えながら沈められてゆく ためらいがちな言葉で 寝かしつけるように 何度でも まるで祈りだ 不器用なガーゼ はぐらかされた答えで 褪せてゆく光もあるけれど これは祈りだ 不器用なガーゼ 誰の傷を隠せるというのか これは祈りだ 不器用なガーゼ 手にしながら