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あめあける。

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V5.5

防衛線は 引いたまま 今日も正しく 息をして 安全圏の 内側で 誰にも触れず 済むように 梅雨雨が降る ガラスの向こう じっとり汗を かいているんだ 傷つかないための ルールが いつの間にか 僕を形にした しおりを挟む前 最後だけが 気になって 君の言葉 音として 胸に落ちてく 期待はいつも 受信側だけ 質量を変える 厄介な力だ 見えていた 停滞前線は 煮え切らない 僕の言い訳だ ただの誰かで 終わる予定は 正しさの世界 乾かないまま 安全圏の 外側で どっちつかずの 雨が降るんだ 距離感は 完璧だった 平常心は 演じ切れたのに 君はいつも 何も知らない顔で 均衡を崩して 笑うんだ 誰にでも 同じ温度で 言葉を渡す 君なのに なぜそれを 僕だけが 例外みたいに 感じてしまう 君はただ 話しただけなのに 意味のない会話が 意味を持ってくバグ 期待はいつも 受信側だけ 静かに形を 変えてしまうんだ 見えない壁じゃなく 最初から僕が 作った檻だ 平熱のふりは 崩れていくんだ わかるよ 君という 誤差が 僕のルールを 塗り替えていく 雨は上がって 夏が来るんだ わざとじゃないなら なおさら救いがない 悪意のない優しさが 一番深く刺さる 完璧だったはずの設計は 君一人で 書き換えていく 名前のない誤差だけが 今日も二人の間で 停滞する 正しさの世界 どうして君だけが 熱を持って そこに残るんだろう 証明できない まま残った たった一つの 夏の予感だ 始まってもいない 物語の エピローグより 先を見に行く どっちつかずの 空を抜けて 顔を上げて 夏を迎えに行く 僕が迎えに行く