
Intro とある大河の 源は 深い深い 山の中 それは春の 雪が融ける 一滴 一滴 長い年月を経て 名もなき者 Verse 1 山肌の露わ 名もなき岩 日々 我 眼下に見ゆる 谷底に 飲まれ 沈んでゆく Verse 2 角は 凍てつく程 鋭く 川の水を 拒絶するも ごろん ごろん 水底で 身をひねる 周囲を囲う 民衆に 揉まれ 一処に 留まらず Interlude 澄んだ水は 鮮やかな彩りを 映す その下で ただ もがく岩は 徐々に ゆっくり 徐々に 流れに身を 任せようと 試みる Verse 3 時折 苔むした まだ 岩と石のはざま 魚たちが 喰む 表面 源にいた頃より 丸みを 帯び始める Outro 今居る場所が 全ての世界 やがては 丸い石になるのか 未だ 名を持たぬ者

