
坂の上まで走ったあと 息を整えながら見上げた空 やけに明るくて 少しだけまぶしかった 並んで歩いたあの道は もういつも通りなのに 足音の間だけ まだ少し違ってる 置いてきたはずなのに ちゃんとついてくる ポケットに入れてないのに 残ってる 風が通るたびに思い出す あの頃の温度のままで 触れられないままでもいい ちゃんとここにある 変わっていく景色の中で 変わらないものもあって それが少しだけ 今を軽くしてる 手を伸ばせば届きそうで 届かなかった距離も 今ならちょうどいいって 思えてしまう 何も特別じゃなかった日が やけに残ってるのは たぶんその中に 大事なものがあった 忘れたいわけじゃない 戻りたいわけでもない ただ少しだけ 残しておきたい 風が通るたびに揺れている あの時のやわらかい光 消えてしまわなくていい このままでいい 進んでいく足の先で ちゃんと続いてるから 振り返らなくても 分かる気がしてる 遠くなっていくほどに 形はぼやけていくけど 温度だけは まだここにある 風が通るたびに思い出す あの頃の空の高さを 届かなくてもいい ちゃんと感じてる 今の中に少しだけ あの時間が混ざってる それでいいって やっと思えた 少し暖かくなった風に あの色がまだ残ってる


