
Intro 月(つき)は竹(たけ)を照(て)らし 風(かぜ)は森(もり)を渡(わた)る 誰(だれ)も知(し)らぬ 夜(よる)の社(やしろ) 琵琶(びわ)は静(しず)かに ひとつの物語(ものがたり)を 月(つき)へと奏(かな)で始(はじ)める ⸻ Verse 1 澄(す)み渡(わた)る ひとしずくの音(おと) 揺(ゆ)れる水面(みなも) 眠(ねむ)る石畳(いしだたみ) 誰(だれ)にも届(とど)かぬ 祈(いの)りのように 静(しず)かな調(しら)べは 夜(よる)へ溶(と)けてゆく …… 「にゃ。」 振(ふ)り返(かえ)らない それでも 音(おと)は続(つづ)いてゆく ⸻ Pre-Chorus 月影(つきかげ)を渡(わた)る 黒(くろ)い尾(お) 竹(たけ)を抜(ぬ)ける 小(ちい)さな影(かげ) 一匹(いっぴき) また一匹(いっぴき) 音(おと)もなく いつしか寄(よ)り添(そ)う ⸻ Chorus Dance beneath the moonlight 銀(ぎん)の夜(よる)を染(そ)めて Sing, little black cats 月(つき)の宴(うたげ)へ 一(ひと)つの音(おと)が 十(とお)の足音(あしおと)を呼(よ)び 十(とお)の足音(あしおと)は 百(ひゃく)の笑顔(えがお)を運(はこ)ぶ 太鼓(たいこ)が鳴(な)れば 鈴(すず)が揺(ゆ)れ 三味線(しゃみせん)が風(かぜ)を踊(おど)らせる 琵琶(びわ)はなお 何事(なにごと)もないように 静(しず)かに歌(うた)っている ⸻ Verse 2 石段(いしだん)の上(うえ) 屋根(やね)の向(む)こう 鳥居(とりい)の影(かげ) 松(まつ)の枝(えだ) 見渡(みわた)せば どこを見(み)ても 黒(くろ)い耳(みみ)が ぴくりと揺(ゆ)れる 太鼓(たいこ)を叩(たた)く猫(ねこ) 三味線(しゃみせん)を奏(かな)でる猫(ねこ) 鈴(すず)を鳴(な)らす猫(ねこ) ただ跳(は)ねるだけの猫(ねこ) くるり ふわり また一匹(いっぴき) いつの間(ま)にか 数(かぞ)え切(き)れない ⸻ Pre-Chorus 祭囃子(まつりばやし)は 空(そら)を巡(めぐ)り 月明(つきあ)かりまで 踊(おど)り出(だ)す 止(と)まることなく 笑(わら)うことなく ただ 楽(たの)しそうに 夜(よる)は続(つづ)いてゆく ⸻ Chorus Raise the midnight festival 満月(まんげつ)を囲(かこ)んで Dance, little black cats 夜風(よかぜ)に乗(の)せて 何十(なんじゅう)もの尾(お)が揺(ゆ)れ 何百(なんびゃく)もの瞳(ひとみ)が輝(かがや)き 境内(けいだい)いっぱいに 黒(くろ)い影(かげ)が舞(ま)う ギターが歌(うた)い 琵琶(びわ)が応(こた)え 和太鼓(わだいこ)が 大地(だいち)を揺(ゆ)らす Moonlit Cat Rhapsody 今宵(こよい)は 猫(ねこ)たちの宴(うたげ) ⸻ Bridge 音(おと)が止(や)む 猫(ねこ)も止(や)まる 静(しず)かな夜(よる) ただ一音(いちおん) 琵琶(びわ)は 月(つき)へ問(と)いかける …… 「にゃ。」 その一声(ひとこえ)で 境内中(けいだいじゅう)の黒猫(くろねこ)が 一斉(いっせい)に尾(お)を立(た)てる ⸻ Final Chorus Dance beneath the moonlight 夜明(よあ)けまで歌(うた)おう Sing, little black cats 月(つき)が見守(みまも)るまま 屋根(やね)の上(うえ)も 石畳(いしだたみ)も 竹林(ちくりん)までも 黒(くろ)い影(かげ)が駆(か)けてゆく 祭囃子(まつりばやし)は 空高(そらたか)く 笑(わら)うように 響(ひび)き渡(わた)る 琵琶(びわ)は変(か)わらず 静(しず)かに歌(うた)い けれど袖元(そでもと)には 小(ちい)さな足跡(あしあと) Moonlit Cat Rhapsody 誰(だれ)も知(し)らない 月夜(つきよ)だけの秘密(ひみつ) ⸻ Outro やがて 東(ひがし)の空(そら)が白(しら)み始(はじ)める 黒猫(くろねこ)たちは 一匹(いっぴき)ずつ 月影(つきかげ)へ帰(かえ)ってゆく 境内(けいだい)には 静(しず)かな風(かぜ) 袖(そで)に残(のこ)る 黒(くろ)い毛(け) 足元(あしもと)には 小(ちい)さな足跡(あしあと) 何(なに)も言(い)わず そっと微笑(ほほえ)み また琵琶(びわ)を抱(かか)える …… 今夜(こんや)もきっと あの一音(いちおん)から 宴(うたげ)は始(はじ)まる──

