歩き始めた レールの上を 前しか見ずに 進み続けて 止まれない事に 気づいていたのに 振り向くなんて 考えもしなかった 指の隙間から 零れ落ちてく いくつもの思い出を 眺めるだけで 自分の事を 変われたんだと そんな風に 思っていた 立ち止まって 振り返ることが 何よりも 怖かった 思い出話に 咲いた花も枯れて 見つめ合うグラスに 映った歪な自分 溶けてく氷が ゆっくり揺れるたび 心の輪郭まで 少しずつ歪ませてく 何が正しかったのかなんて 旅の途中じゃ 気づけやしない いつも気づくのは 振り返った瞬間で 昨日の自分と 目が合うまでは わかりもしない 振り返りもせず 気づける訳なんてない 失くしたものさえ 失くしたその時には わかりもしない だから今日は グラス越しに 君の笑顔を ただ 眺めているんだ 歩いてきた レールの先を 「正しかった」と 呼べなくても こぼれ落ちたものを 拾えなくても 此処まで来た道のりは 消えはしないから 何が「正しかったのか」なんて 旅の途中じゃ 気づけやしない いつも気づくのは 振り返った瞬間で 昨日の自分と 目を合わせて初めて わかることばかり もう始まりなんて 見えやしないけど だから今くらい 答えなんて出さないで 溶けた氷の向こう グラス越しに 君の笑顔を そっと 眺めているんだ