
海へ響かせてほしい。
V6-MINI
光さえ届かぬ底で 壊れた器から静かにこぼれ落ちたものは 涙じゃなくて 青く硬い結晶の種 冷たい闇の中で ひとり震えながら息をしていた あなたが紡ぐ 聞こえないはずのハミングが 水圧を揺らし 静寂に波紋を描くとき 砂に埋もれた瓦礫の指先から 歪で美しい金属の森が そっと芽吹いてゆく 引き裂かれた衣服の傷跡をなぞるように きらきらと塩の結晶が編み直されて それはやがて 光を湛えた鎧となり 沈んだ心臓を包み込む 傷つくことは終わりじゃない 新しい秩序を呼び覚ますための祈り 静寂の底で 私たちは何度でも 壊れた形のまま 美しく生まれ変わる 青い種が脈打つたび 金属の森が揺れ 鎧の内側で まだ名もない鼓動が目を覚ます 闇の底でしか育たない光が そっと未来を照らしていく だから恐れなくていい 崩れた昨日も 沈んだ痛みも すべては新しい私をつくるための欠片 深海の祈りが あなたを包む そしてまた 美しく生まれ変わるのよ

