
【Intro】 午前二時 雨の街道 荷物を積んで ひとり走る 眠気まなこで ため息ひとつ 「今日も長い夜になりそうだ」 その瞬間―― FLASH! 世界が白く弾けた 【Verse 1】 目を開ければ 知らない空 知らない森 知らない月 目の前に立つ 角(つの)の生えた奴 「ここはどこだ?」 「異世界です」 ……え? 異世界と言えば チート能力 伝説の剣に 最強魔法 期待して開いた ステータス そこに書かれた 悲しい文字 【Pre-Chorus】 「普通です」 「……え?」 剣も使えない 魔法も使えない 体力だって 前のまま 勇者じゃない 英雄じゃない 転生したのに 何も変わらない! 【Chorus】 異世界紀行 I’m in another world だけどスペック same old me チートもない 魔法もない レベル1から やり直し! 異世界紀行 What can I do? 生きてくために find my way 剣より重い 荷物なら なぜか持てるぜ 僕はプロ! 【Verse 2】 宿を探して 街へ向かう 腹が減ったら 飯を食う 金がなければ 働かなきゃ 異世界だって 現実だった 酒場の親父に 聞いてみた 「何か仕事は ありませんか?」 親父は笑って 指差した 「馬車の荷物を 運んでくれ」 ……また運ぶのかよ。 【Pre-Chorus 2】 剣を握るより 手綱を握る 魔法を覚えるより 道を覚える 山を越えて 谷を越えて 気づけば僕は 慣れていた 【Chorus】 異世界紀行 I’m still alive 知らない道を riding on ドラゴンだって 横切るけど 納品時間は 守らなきゃ! 魔王がどうとか 勇者がどうとか そんな話は 僕にゃ関係ない 荷物を積んで 街から街へ 今日も走るぜ 運び屋! 【Bridge】 月明かり照らす 古い街道 二頭の馬が 夜を駆ける 遠くに見える 巨大な城 その向こうには 何がある? 前の世界じゃ トラックのハンドル 今の世界じゃ 馬車の手綱 世界は変わった 僕も変わった ……でも仕事は 変わってねぇ! No magic No special skill Just one thing I can deliver 【Last Chorus】 異世界紀行 I’m gonna ride この世界でも make my way チートなんか なくたって 僕は僕で 生きていける! 勇者じゃなくても 英雄じゃなくても 誰かが待ってる その場所へ 荷物を積んで 夜を越えて 今日も走るぜ 運び屋! 【Outro】 強い光に 包まれた夜 人生全部 変わったと思った だけど今―― 「次の荷物は?」 「王都までお願いします」 「……また遠いなぁ」 馬車が走り出す 星空の下 異世界でも 僕の旅は続いていく。 Keep on riding. Keep on delivering. ――異世界紀行。

