ベッド脇 
カチ カチ 
薄いカーテンが揺れる 
部屋だけ青くなっていく 
止め忘れてた アラーム 
7時ちょうどに鳴り出した 
君のいないワンルーム 
少し広く感じてしまう 飲みかけの炭酸水 
気が抜けて泡が消えてく 
昨日までの会話だけ 
テーブルにまだ残ってた 
スヌーズ スヌーズ 
あと5分を繰り返して 
起きれないのは 
君のせいじゃないのに 
カチカチ鳴る 秒針が 
急かすみたいに胸を刺す 
近づいた短針も 
また少し離れていく 君の声だけ 
うまく消せなくて 
7時のアラームだけ 
今日も正確だった 
洗ったままのマグカップ 
白い光に透けていた 
「また明日ね」の言葉が 
まだ部屋のどこかで響く 追いつけそうな瞬間に 
時間だけ先へ進んで 
重なりそうな針たちは 
なかなか重ならなくて 秒針 だけ 
カチ カチ 
静けさだけ増えていく 
朝焼けがもう 
夜を連れ去っていた 
鳴り止まない 秒針が 
生活だけを動かして 
止めたはずの アラーム 
胸の奥でまだ響いた 君の声だけ 
スヌーズできなくて 
寝癖のまま僕は 
カーテンを少し開けた 
もう起こす人なんて 
どこにもいないのに 
7時の  アラームだけ 
変わらずここにあった 追いつけないままでいい 
朝は勝手に来るから 
止まりかけた心まで 
少しずつ光っていく 
カチカチ鳴る 秒針と 
眠そうな街のノイズ 
君がいた昨日から 
今日へちゃんと続いてる 消せないままの声も 
抱えたままで歩いてく 
君のいない7時にも 
光だけはちゃんと来る