
[Intro] [8bit Chiptune , nes sound] [spoken word] はじまりの村に住む男に 大量の荷物が届いた……。 ダンボールの中には 輝く伝説 頼んでいたんだ 「最強」のやつを 形から入るのが 私の流儀だ これさえあれば もう怖いものはない [Verse 1] 伝説のつるぎ「コギト・エルゴ・スム」! 身の丈を超えてとにかくデカい うっとり見とれ手を滑らせれば 部屋の壁をガリっとえぐる 神々のたて「アルカディア・ミトス」! 広すぎて構えれば前が見えない 内側よすみの突起が 持ち上げると脇腹を突いてくる 真理のかぎ「プロトコル・ヴェリタス」! 長い棒 ポケットにハいらない 担いで向きを変えると 本やランプをなぎ倒す 天空のマント「ペルソナ・メタファー」! 3メートルの大きな布 床をズルズル引きずって 玄関に向かうだけでホコリを全部吸い込む [Pre-Chorus 1] [Melody slows down slightly with confused, glitchy tones] ……ホワイ? なんか思ってたのとチガウ… [Tempo builds up rapidly, complex and intense chord progression rises] ──まあいいさ。 私はそいつらを背負い、仲間と旅に出た。 [Chorus 1] [Explosive and melodic punk-rock chorus, full energy, frantic tempo] 伝説のつるぎで リンゴの皮むく 神々のたてを ちゃぶ台に 真理のかぎで 穴を掘る 天空のマントで 荷物つつむ ──オーケー、分かってる。 これじゃない感が すごい。 [Post-Chorus 1] [Melancholic yet fast emotional melody] ぜんぜん使いこなせない オーラも光も出てこない だけど置いてはいけない 道具を責めるな, 未熟な自分。 いつか本当の 出番が来る そう信じて歩き出す [Verse 2] 大賢者のつえ「サイケ・カタルシス」! 先端のオーブが重すぎる うっかり構えて振れば 手首がグキッとなる 禁断の魔導書「クロニクル・アナール」! 鋼の表紙がギラギラ輝き 頑丈な鍵がガッチリ施錠 びくともしない絶対に開かない めがみのごふ「クオリア・フェノメノン」! 素手で触るとひんやり冷たい なんで冷えるのかは理解不能 遠出するには革袋が必要 全知のゆびわ「バベル・ヘルメネウティクス」! てのひらサイズの金属 どの指にも嵌まらない 持つだけでキントレできる [Pre-Chorus 2] [Brief breakdown, awkward and stumbling rhythm] ……ホワイ? 思ってたのとやっぱりチガウ… [High-speed pitch rise, dramatic and complex chord transition] ──まあいいさ。 「最強装備があるのになぁ」と心の中で呟いた。 [Chorus 2] [Full-throttle explosive burst, frantic and wild tempo] 大賢者のつえで 肩叩き 禁断の魔導書を 鍋敷きに めがみのごふで にくほれい 全知のゆびわを 栓抜きに ──オーケー、分かってる。 これじゃない感が すごい。 [Post-Chorus 2] [Quiet but fast and urgent backing pulse, gentle tone] 今日も使いこなせない 奇跡なんて起こせない ガチャガチャ おとを出すだけだ 道具を責めるな, 未熟な自分。 明日こそ本当の 出番が来る そう信じて おと鳴らす [break] [Interlude] [Bridge] [8bit Chiptune , nes sound] ついに見えた魔王の部屋の扉 手前の長い階段をみんなは走って登る 「待ってろよ! 私もすぐ行くからな!」 叫んだ声が虚しく響く つるぎは重いし たては引っかかる 一段、また一段 ノロノロと登る [Intricate, technical fast guitar or synth solo with dramatic chords] 最強の装備フル装備の私は 誰よりも遅く誰よりも必死に ただの階段と戦っていた… [Outro] [Sudden silence except for a light, rapid rhythm beat] 息を切らせ扉を押し開ければ 魔王が床で寝てる。 今日はお休みだったかな? 呆然とする私の肩を 仲間たちが代わる代わる叩いて お前のおかげだ お前がいてくれたから 旅を続けられたんだ、って。 [Brief breakdown, awkward and stumbling rhythm] ……ホワイ? 思ってたのとぜんぜんチガウ… ──オーケー、分かってない。 みんなが何を言っているのかぜんぜん分からない。 私はちっとも納得していない。 だって最後まで何ひとつ伝説を使いこなせなかったんだから… [Ending] [8bit Chiptune , nes sound] [Spoken word, mutterings, fading out gradually to quiet silence, volume decreases line by line] 「ねぇ、魔王さん…。もういっかい起きてくれませんか?」 「私の伝説の装備たちがずばーっとしますので…」 「寝たままでもいいんです、ちょーっとだけ手をあげて、呪文を唱えていただければ…と。」 「あといったーんでなんかできそうな気がするんですよー」 「だから、ちょこっと、なんとかなりませんか?」 「なんとかなりませんかねぇーーーー」 [Fade out to complete silence]

