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White sight feat.VOCALOID

凍てつく群青の底で 息を潜めていた 朝霜に融けていく 微かな僕の輪郭 世界の果てを とうに知った気になって 未完成の足跡が どこかへ消えていく 霜晴の海は 鏡のように静かで 時を止めたまま 虚空の青を映し出す 僕が閉じこもっていた 狭い箱庭のなか ただ冷たい風だけが 答えのように吹き抜けた 境界線が 曖昧に揺らめくその刹那 深層の闇を裂いて 溢れ出した純白の質量 セカイの脈動が 始まる 眼前に浮かび上がる 神秘を纏った白鯨 その歌声は どこまでも透き通って 時空の隙間を 満たしていくようだった あぁ、僕がすべてだと思った世界なんて ほんの僅かな泡沫で 圧倒的な眩しさに 溶かされながら 僕はただ 息を呑んでいた ちっぽけなプライドも 歪なエゴの色彩も あの真っ白な残響に 綺麗に拐われていく 「知らない」という 途方もない空白が どうしてだろう こんなにも胸を 澄ましていく 閉ざした世界の 輪郭がほどけていく 新しく吸い込んだ 黎明の冷たさが 僕を加速させる 朝霜の海を 悠然と征く白鯨 その透き通る声が 世界の余白を染めていく 僕たちが今 エンカウンターした意味 僕が見てきた世界なんて ほんの僅かでしかなくて だからこそ この先の光が 愛おしくて 仕方ないんだ [End]