
[Verse 1] 花一輪 路地裏に咲く 踏まれてなおも 微笑んでる 「お綺麗ね」って 爪を光らせ you bloom, you break [Pre-Chorus 1] 軋む下駄 闇に紛れ 湿った煙が 咽せ返る closer — you vanish [Chorus 1] 花魘 誰の夢? 咲いて 心を削り取る 粧い 濡れた髪 風が 未練を運んでく love is a ghost in red 今宵もまた 幻の恋 [Verse 2] 花魁坂 雨に煙る 傘も持たずに 笑ってる 瞳の奥で ゆらめく炎 don’t say goodbye — just burn [Pre-Chorus 2] 絡めた言葉 ほどいた指 静けさだけが 真実なら hush now, stay still [Chorus 2] 花魘 それは罰 咲くたび 胸が焼けてゆく 紅く染まる爪 夜に 誰かを攫ってく a kiss, then ash 綺麗なままで 終われたなら [Bridge] 月が割れた夜に 名もない嘘が 綺麗だった call it love — I won’t [Final Chorus] 花魘 見惚れるな 目を逸らせば 消えてゆく 仮面の奥の笑み 散り際こそが 艶めいてる take your bow, take my breath この身ごと 君にくれてやる ------------------------------------------------------------ ## ライナーノーツ|その花、偽り ## 『咲いたとたんに、壊れていたのかもしれない。』 この曲は「花」をモチーフにした倒錯の物語です。 ただしそれは、見上げて愛でるような花ではなく、 足元にひっそりと咲き、誰にも気づかれずに、 それでもなお“咲いてしまう”ような、美と毒を併せ持つ存在。 「花魘(かえん)」という言葉は、実在しません。 けれど“魘される” ──夢にうなされるような感覚、 現実か幻想かわからないまま、 心を侵されていくような感情を「花」と結びつけたとき、この造語がすっと立ち上がってきました。 歌詞に登場する「あなた」は、人ではありません。 それは欲望そのものかもしれないし、 かつての記憶、あるいは「恋」という名の幻かもしれません。 タイトルの「その花、偽り」は、 その美しさに惹かれ、壊されて、 それでも抗えなかった者が、最後にようやく口にできた言葉。 夢を見続けた末、選び取った逃れられない覚悟です。 「それでも惹かれてしまう。」 そんな抗いがたい感情のうねりを、 言葉と音で咲かせてみた一曲です。

