[Verse 1] 乾いた空調の音だけ響くフロア あなたが淹れた珈琲の湯気だけが揺れてる 無機質なディスプレイの数字の羅列 その中であなたの声だけが 輪郭を持って落ちてくる [Pre-Chorus] 書類を受け取る指先が 刹那に触れて 小さな熱が走る 左手に光る鈍色の環が 私とその熱の間に 静かな境界線を引いた [Chorus] ああ、許されない祈りのように あなたの名前を呼ぶ 心の中だけで 返事のない木霊が響く 誰かのためのあなたの微笑みを 盗み見ては 幸せを願ってしまう この矛盾を抱いて 私は今日も椅子に深く沈む [Verse 2] 最終の打刻を済ませた後の静寂 窓の外には星屑みたいな街の灯り あなたはもう温かい食卓を囲んで 私の知らない物語の 優しい登場人物なんでしょう [Bridge] 「もしも」なんて言葉は泡のように弾けて消えるだけ 選ばなかった未来も 選べなかった今も 全部わかっているから この気持ちは陽の当たらない場所で咲く花 誰の目にも触れずに いつか散ってゆく運命 [Chorus] ああ、寄る辺ない願いのように あなたの明日を想う そこに私の居場所など無いと知っているのに 夕陽に伸びるあなたの影さえも 焦がれるほど 焦がれては打ち消してる この心ごと 夜の帳にそっと溶かして さようなら © 2025 Nack11



