
【Intro】 からん ころん 下駄の音だけ 夜の道に ついてくる 振り返れば まだ少しだけ 祭囃子が 風に混じった 【Verse 1】 灯りを落とした 屋台の隅 片づける音が 小さく響く さっきまで肩が触れるほど 人で溢れていた道なのに 転がる空き瓶 濡れた石畳 破れた紙袋 忘れものみたい 何も変わってないはずなのに 世界だけ 急に広くなった 【Pre-Chorus】 楽しかったね、と 誰に言うでもなく 胸の中で呟いたら どうしてだろう 嬉しいはずの記憶ほど 少しだけ 痛かった 【Chorus】 帰り道 ひとり歩いて からん ころん 夜を鳴らす 遠くで誰かが笑ってる もう見えない場所で 終わらなければいいなんて あの時は思わなかった 楽しかった ただそれだけで こんなに寂しくなるんだね 【Verse 2】 提灯ひとつ 消えるたびに 夏が遠くなる気がした ぬるくなったラムネの瓶を まだ捨てられず 持っている 金魚すくいの水の跡 風に揺れてる赤い紐 何でもないものばかりが 今夜はやけに 愛しく見えた 【Pre-Chorus 2】 賑やかな声も 太鼓の音さえも 角を曲がれば 遠くなる 追いかけたって 戻れないことくらい わかっているのに 【Chorus】 帰り道 ひとり歩いて からん ころん 影が伸びる さっきの景色を思うたび 胸が少し静かになる 「楽しかった」と思うほど なぜ涙に似てくるんだろう 終わったから綺麗なのかな 答えはまだ わからないまま 【Bridge】 遠く 遠く 祭囃子 風にほどけて 消えてゆく あと少しだけ 聞いていたくて 立ち止まった でも―― 夜はもう 帰る時間を知っていた 【Final Chorus】 帰り道 ひとり歩いて からん ころん 夜を鳴らす 誰もいなくなった道にも まだ夏の匂いが残ってる 忘れたくないと思うほど 少しずつ遠くなるけれど 今日という夜があったこと それだけは 覚えていたい 楽しかった ほんとうに 楽しかった だからきっと 寂しいんだね 【Outro】 からん ころん からん ころん 遠い笑い声 祭囃子は もう聞こえない 足音だけが 家まで続いてゆく

