リボンを結んでスイッチ入れる 鏡の中の私はちゃんとしてる 覚えたての声のトーンで 少しだけ高くなる どんな顔でも迎えられるように 練習した笑顔を使う ここではそれが正解だから 疑わないふりをする かわいいって言われるたび ちゃんと嬉しいのに どこか少しだけ 他人事みたい おかえりなさいませ、ご主人様 ここは優しい世界です 作られたって分かってても ちゃんと守ってあげる 魔法かけるみたいに 「おいしくなーれ」って言うけど 効いてるのはたぶん 私のほうかもしれない 名前も設定も覚えてる キャラは崩さないように 少しずつ上手くなるほど 本当の声が分からなくなる チェキの中の私はいつも 同じ角度で笑ってる その一枚の向こう側まで 誰も気にしない 楽しいふりじゃなくて 楽しい瞬間もある でもそれだけじゃ 続かないことも知ってる おかえりなさいませ、ご主人様 ここは優しい世界です 現実より少しだけ 都合よくできてるだけ 褒められるたびに ちゃんと嬉しいはずなのに どこか遠くで 見てる私がいる 帰る場所はここじゃないって 分かってるはずなのに 「おかえり」って言うたびに 少しだけ迷う 誰かのための言葉が 少しだけ自分に触れる それがいいのかどうか まだ決めてない おかえりなさいませ、ご主人様 ここは優しい世界です 全部わかったふりをして 今日も同じように笑う 魔法なんてないってことも ちゃんと知ってるけど それでもここにいる私は 少しだけ嫌いじゃない いってらっしゃいませ、ご主人様 またね、って言うのは簡単で …ただいまって言うのは ステージの上で