【1Aメロ】 軒に吊るした 干し柿ひとつ 夕闇の色に 染まる頃 私は独り 機(はた)を打つ 貴方の情を 横糸に この部屋だけが 世界のすべて 偽りさえも 真の場所 【1Bメロ】 足音ひとつ 忍ばせて 貴方が廊下を 通り過ぎる 開けたい けれど 開けられない この指先に 明日が懸かる 【サビ】 見るなの座敷の 襖に 手をかけては いけない 今も儚い 夢の中だから 暴けば 愛は 陽炎に 消えてゆくのが 運命だとしても このまま どうか 醒めないで 永遠を綴った 錦を織らせて 【2Aメロ】 白梅香る 庭の隅 鶯の声が 急かすけど 隠し通した その奥に 本当の私を 閉じ込めた 羽を失くした 惨めな姿 貴方の目に 映したくない 【Cメロ】 知らぬが仏 知るは地獄か 愛と疑惑の 境界線 今 静かに 引き手が動く……! 【大サビ】 見るなの座敷の 襖に 手をかけては いけない 今も儚い 夢の中だから 光が射せば 千々に裂け 舞い散る羽は 名残の雪よ サヨナラさえも 言えないままで 空へと 高く 墜ちてゆく 【アウトロ】 見てしまったのね 風が吹き抜け 夜が明ける 夢の終わり 空っぽの部屋