白く滲んだ天井を ずっと眺めていた 朝と夜の境界だけが 曖昧に溶けていく 言葉になれなかった感情が 喉の奥で揺れている 透明になれないまま 輪郭だけが残って 誰にも触れられない場所へ 静かに沈んでいく 窓越しの街灯が 瞬きみたいに揺れていた それだけで 少し泣きたくなった 「大丈夫」 その声だけが やけに空虚に響く 息をするたび 世界が遠ざかっていく 触れたはずの温度さえ 思い出せなくなった 心の奥に落ちたノイズが まだ消えないままで 僕は 僕を見失っていく 積み上げた感情は 綺麗に崩れていった 優しさを知るほど 孤独は形を持っていく 繋いだ指先から 静かに零れていったものを 名前も付けられずに 今日も抱え込んでいる もし この夜が終わったとしても 同じ痛みを抱いたまま また朝を待つのだろう 曖昧なままでいいと 言えたなら楽だった 壊れそうな感情だけが やけに綺麗で 救いにもなれない光を まだ探している 沈み続ける心音だけが 確かにここにあった 白んでいく空に 置き去りの呼吸だけが残る