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『双天の残響』〜太平記 原典斉唱〜-Another Version-

[Intro] [High-density synth bass and aggressive Biwa plucking] [Verse 1] [Calm and Deep Voice] 北条の鎖が千切れる音 百四十年の静寂が割れる 相模の海は鉄の錆び色 執権の夢は波間に消えた 隠岐の島影 一人の帝 執念の火を胸の奥に灯す 「余は決して沈まぬ太陽なり」 後醍醐の夢が闇を塗り替える [Pre-Chorus] [Build-up] 動乱の幕は音もなく開き 選ばれし駒たちが盤上に躍る 忠義か 野心か あるいは狂気か 歴史の歯車が血を啜り 加速を始める [Chorus 1] [Dramatic Chanting - Powerful Female Voice] 覆載無私にして 中に四海を罩め 日月照らして私なく 外に八荒を臨む 一たび 徳欠くれば 則ち九有の士を失い 一たび 権を執れば 則ち四生の民を制す (意:天道は公平に世界を包み、月日は私心なく万物を照らす。    王が徳を失えば天下は離れ、権力を握ればあらゆる民を制するのだ) [Verse 2] [Fast-paced, Rhythmic] 唸れ赤坂 千早の城よ 楠木正成 知略の鬼となり 石を投げ 熱湯を浴びせ 死地を笑う 「戦とは心の外にあるものなり」 稲村ヶ崎 新田義貞 黄金の太刀を波間に捧げ 潮は引き 鎌倉の門は瓦解する 東勝寺の煙が空を焦がして [Verse 3] だが真の怪物は静かに目覚める 足利尊氏 天賦の英雄 迷いながら 裏切りながら 光を背負い 「誰がためにこの剣を振るうべきか」 手に入れたはずの建武の理想 恩賞の嘆き 武士の憤怒 京都の風は再び死の香りを運ぶ [Chorus 2] [Grand and Tragic] 天下一変して 武威四海に輝き 一朝に 安危を分かち 万里に 風塵を揚ぐ 干戈いまだ止まず 骸骨山をなせり (意:天下の情勢は一変し、武力が世界に轟く。    瞬く間に運命が決し、戦火の煙は万里に舞う。    武器は未だ収まらず、死者の骸は山の如く積まれている) [Bridge] [Emotional and Operatic] 南へ 北へ 引き裂かれた空 太陽は二つに分かたれた 忠義はただの呪縛に変わり 昨日の友は今日の標的 湊川の浜 打ち寄せる波は赤く 正成は知っていた これが最後の杯 これが最後の別れ [Climax Chorus] [High Passion - Peak of Emotion] 罪業深しと 雖も 願わくは 七生まで 人間に生まれて 朝敵を 滅ぼさばや 同じく 刃を立てて 共に自害せん (意:殺生の罪は深かろうとも、願わくは七度人間に生まれ変わって    朝廷に仇なす敵を滅ぼしたい。そう言い残し、共に自害した) [Verse 4] [Cold and Sophisticated] 英雄たちは次々と消え 高師直 秩序を嘲笑う 「権威などただの飾りだ 力こそがすべて」 下剋上の風が列島を吹き荒れ 室町の夜明けはまだ遠い 「太平」の名を冠した戦乱の書よ 書かれた文字は全て誰かの涙 [Outro] [Fade out with heavy beats and chanting] 覆載無私にして…… 中に四海を罩め…… 日月照らして…… 私なく…… 揺れる陽炎 二つの太陽 双天の残響 今も 止まず…… [End]