
無機質に模倣された永劫輪廻の午後
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V5.5
午前七時 剥製の光が部屋を満たす 昨日と同じ角度で シーツの皺が影を編む 私は私を模写するように いつもの靴を履き またしても 既視感の舗道をなぞり始める 駅の改札 擦れ違う見知らぬ誰かの貌も すべては一千回前に見た 既定のプログラム 時計の針が 皮膚の裏側を引っ掻く音がする 変化という名の神は とうにこの街を棄てた 飽和した日常 あるいは次元の檻 私はただ 巻き戻される磁気テープの上の ひと振りの 無機質なノイズ 廻る 廻る 摩滅した日々を 因果の糸が 私を明日へ通さない タイムリープという名の 静かな監獄 私は毎朝 同じ絶望の産声をあげる 冷たい電子の海で リフレインされる今日を貪るだけ 思考は背景(モブ)に融け 意識は砂嵐 言葉は意味を失い ただの波形 私は本当に いま、生きているの? それとも、上位の誰かが観ている 古い悪夢? 廻る 廻る 摩滅した日々を 因果の糸が 私を明日へ通さない タイムリープという名の 静かな監獄 私は毎朝 同じ絶望の産声をあげる ねえ誰か この永久機関の螺子を壊して 終わらない円環を まだ歩いている 明日は来ない ただ二度目の今日が また、朝が来る。


