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知らないままで… (Remake)

V6

いつからだろう 目で追うようになったのは 知らない言葉の向こう 耳に残る 笑い声 同じ時間 同じ場所 いつものように隣で 目が合えば 少し逸らして また横顔を探してる 知っているのは 名前だけ それでよかったはずなのに 日が暮れるたび 増えてゆく 知りたいこと その笑顔につられて 僕も笑う そんな毎日が 明日もあるような気がして もう少し ここにいて もう少し そばにいたい 言葉にならない想いだけ 胸の奥に積もってゆく もしも同じ言葉なら 何を話していたんだろう 答えのないまま また夜が来る 温かいものを差し出せば 掌に戻る 小さな甘さ 何でもないその時間が いつしか一日の楽しみに 「もうすぐ ここを離れる」 笑って頷く僕に いつもの笑顔 その日の帰り道 なぜか遠い いつもの街 「何か欲しいものはある?」 少し考えて ふっと笑う 寒いところへ行くからと そっと擦り合わせる両手 聞けなかったことばかり 今になって浮かんでくる 覚えた言葉は少ないまま 近づいてくる 最後の夜 明日になれば ここにはもういない わかっているのに まだ何かを探してる 小さな贈り物 両手で抱えて 何度も眺めて 僕を見る 少し笑って そのまま 胸の中へ 初めて触れる その温度 ほどけてゆく腕 離れてゆく距離 もっと話したかった もっと笑っていたかった 違う言葉のままでいい ただ そばにいればよかった 行かないでさえ 言えないまま また会おうさえ 言えないまま 何ひとつ 間に合わない それでも今は この温もりだけ 忘れないように 遠ざかる背中 これで最後 そう思う ……その時 止まる足音 振り返る もう一度 僕のもとへ 走ってくる 何か言おうとして 間に合わない 近づく顔 触れる唇 「ありがとう」 「オレもだよ」