摩天楼の隙間  プリズムの雨 25時の色彩に  君が溶けていく クロームメッキの空  見上げた横顔 触れようとした指先が  青いノイズに透けた 光ファイバーの川  流れる情報の群れ 僕らだけが取り残された  静かな特等席 「ねえ、どこへ行くの?」 問いかけはビルのへきめんに 吸い込まれて消える 重力なんて 最初から 無かったみたいだ 加速する鼓動だけが  僕を地面に繋ぎ止めている 君はもう境界線を 越えようとしている 自慢の羽根を広げて  飛んでいかないように 僕は祈るように  その肩に手を伸ばした 指先から零れていく  淡いホログラム 君は未来を見つめたまま笑う 近づくほど離れていく  この距離がもどかしくて 回路に流れる感情が  熱くショートする デジタルな愛じゃ  君を縛れない プログラムの書き換えも  アクセス拒否のまま どこまでいけば  同じ景色を愛せるだろう? 自慢の羽根を広げて  飛んでいかないように 強く抱きしめても  腕を抜けていく光 瞬きすらできない  刹那のファンタジー 君は自由へ  羽ばたこうとしている サヨナラなんて  まだアップデートしてないよ 加速する夜に  僕を置いていかないで