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■ 江戸の華 灰降る町 ショートストーリー風

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V5

■江戸の華 灰降る街の「ええじゃないか」(独白) おい、新門の若頭! またお前んとこの連中が 「ええじゃないか」って騒いでるぞ! いいじゃねえか。 明日、生きてる保証なんざねえ街だ。 笑えるうちに笑っとけ。 俺は町火消し 四番組若頭 刀は持たねえ 纏掲げて 火事場の戦場ど真ん中 屋根に駆け上がり 風を読む 火を裂く 進路を断つ 守るためなら 叩き壊す この瞬間 全てを賭ける これこそ俺らの生きる道 宵越しの銭? 持たねえ 覚悟の裏返し 信頼貯める? 違えよ 命を預け合ってるだけだ 纏掲げて火の中へ! (退く気はねえ!) 宵越しの銭は持たねえ! (命張るだけ!) 守ると決めたこの街だ! (灰になっても!) 灰降る街で生きてやる! ええじゃないか!! 武家地から火が出た 延焼寸前 目前の大火 長屋の灯が揺れてる 「門を壊すしかねえ」 だが現れたのは 刀抜いた旗本連中 「無礼者!」 無礼? は? 笑わせんな。 引く気はねえ 誇りが門だってか? 俺の誇りは あの長屋で震えてる 子供の命だ! 門は建て直せるが―― 命は二度と戻らねえ!! 斬るなら斬れ! 後で腹でも切ってやる! だが今は退け!! 纏掲げて火を裂け! (火を裂け!) 退く気なんざありゃしねえ! (ありゃしねえ!) 守ると決めたその命! (その命!) 灰になっても―― ええじゃないか!! 火事場から戻ると 煤だらけの顔見て 「おかえり、若頭!」 その笑顔があればいい。 俺は燃える 今を燃やす それでいい それだけで、 ええじゃないか。