朝のカップを ひとつだけ 窓辺に置いて 湯気を見た 急ぐ理由も ないままで 時計の針を 見送った 昔の手紙を 開いたら 知らない文字の 癖があった あの日の私に 会えなくても 歩いた道は 消えない 戻りたいんじゃない 若くなりたいんでもない ただ この胸の小さな熱を 置き去りにしたくない まだ好きになれる まだ夢中になれる 名前も知らない誰かの言葉で 心が揺れることがある まだ笑える まだ悔しがれる 少し面白そうなら 手を伸ばしてみる できないことが 増えた分 見える景色も 増えていた 失くしたものを 数えるより 残った温度を 抱いていたい 忘れることさえ 私の一部になる 今日 心が動くのなら まだ終わりじゃない まだ好きになれる まだ夢中になれる 知らない明日に 胸を預けて 少しだけ先へ行ける 泣いてもいい 迷ってもいい また誰かを大切に思う それだけで歩ける まだ好きになれる まだ夢中になれる 昨日より少し強い声で 私の明日を呼びに行く まだ笑える まだ悔しがれる 増えていく「好き」を数えながら ゆっくり前へ進む いつか今日を忘れても きっと笑って言えるでしょう そうだったね こんな私だった さて 次は何をしよう