
[Intro] 孤月が見下ろす黒き塔── 声をなくした姫は、胸の鐘で 聞こえない歌を静かに刻み続ける [Verse 1] 血を吸う筆が 頁をなぞる 沈黙という名の糸をのばす 私は影の人形(ひとがた) 深く震える 脈打つたびに 鎖がきしんだ [Pre-Chorus] あぁ 終わらぬ円環 同じ拍を刻む歯車 それでも胸の底で 無音の鐘が叫ぶ [Chorus] 欠けた月よ 見ていよう 声なき誓いを 今 血で紡ぐ 砕けた心が まだ動くなら 悲しみさえ さぁ 歌に変えよう [Narration] 本棚が倒れ 司書官の足音が駆け上る。 見えない糸が二人を繋ぐ。 [Verse 2] 震える瞳が 禁忌の朱に染まる 偽りの色で 運命を謀る(たばかる) それでも筆は 深紅を欲し 嗤うように 頁を裂いた [Pre-Chorus] 二つの鼓動が 歪に重なれど響け 時計仕掛けの夜が 悲鳴をあげる [Bridge] 砂時計が尽きる前に 回転を断ち切る刃を心に描け 声を持たぬ私たちの叫びが 歯車を──止める [Narration] 一文字の「誓」が光り、鎖を引き裂く音が夜を震わせる。 [Final Chorus] 欠けた月よ 照らしていよう 血で紡いだ誓いを 永久に刻め 崩れた夜でも 灯は消えない 沈黙の歌姫は なお歌い続ける ──無音の空へ 響きを放て

