
一つのメルヘン/中原中也 (rock and roll, dance, club remix)
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秋の夜は、はるかの彼方に、 小石ばかりの、河原があつて、 それに陽は、さらさらと さらさらと射してゐるのでありました。 陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、 非常な個體の粉末のやうで、 さればこそ、さらさらと かすかな音を立ててもゐるのでした。 さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、 淡い、それでゐてくつきりとした 影を落としてゐるのでした。 やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、 今迄流れてもゐなかつた川床に、水は さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました…… さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、 淡い、それでゐてくつきりとした 影を落としてゐるのでした。 やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、 今迄流れてもゐなかつた川床に、水は さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました…… ── ✴︎ ── 中原中也 『一つのメルヘン』 ── ✴︎ ── 月夜鴉 🌐https://tsukiyonokarasu.com

