姫路駅には 春の匂い ポケットのなか さくらの切符 改札くぐれば 白い天守 いまにも羽ばたく 翼のかたち 風がふわりと マカミの耳をくすぐる 旅の予感が 空にひらいた 白き翼が そびえ立つ街で ひらひらと さくらが舞う 忘れかけた 夢ひとつ 呼び覚ますように 風が吹いた 好古の庭に 揺れる水面 逆さの城が そっと微笑む 名もなき石が 歴史を支え 千姫の声が 花に溶けた 心の奥に 咲いては散るよ あの日の願いが また芽吹く 白き翼が 空を見上げて さくらの雲に まどろみながら ひとひらだけの 想いごと 旅立つように 空へゆれる 車窓のなかに 映る天守と マカミが見てた 遠い約束 白き翼が 風をまとって さくらの軌道を 舞いのぼる 「また来ようね」ってつぶやいた 春の記憶が 胸に残った


