Song Cover Image

光跡(こうせき)

静まり返った 部屋の隅で 何度も譜面を 突き返した 「これじゃない」と 吐き捨てた夜の 数だけインクは 滲んでいった メロディに 嘘はつきたくなくて 昨日までの僕を 削り取った 書いては消した 言葉の跡が 一冊のノートで まだ震えてる 綺麗なだけじゃ 残らない 正しいだけじゃ 響かない 手直しした 跡だらけのフレーズが 今も胸の奥で 熱を持つ 真っ白な空間に 踏み込んで マイクの前で 立ち止まる 一発勝負の幕が上がる もう迷う余地なんて どこにもない 心音さえも 音楽に変えて 震える声で 空を突く 作りかけだった僕ごと 君の明日へ 放つから 本番用に 作ったフレーズ 何度も並べて 壊していた 強く見せたい でも優しくいたい 矛盾だらけで 夜が更けた 準備された シナリオはいらない 喉の渇きも 震える指先も 全部リアルな 証拠なんだと ヘッドフォンの中で 噛み締めた 完璧なんて 似合わない それでも逃げたくはない 「まだやれる」と 繰り返した日々が 僕の背中を 押している 真っ白な空間を 見つめて 昨日までを 越えていく 削った言葉のその奥に 消えない熱が 残ってる 間違いながら 辿り着いた この歌だけが 僕の答え 君が少しでも 前を向けるなら この声は 迷わない 静まり返る その瞬間 世界が少し 遠くなる 吸い込んだ息に 夜が混ざる 怖くないなんて 言えないけど 逃げなかった あの日の僕が 今日の僕を ここに立たせた あとは魂を ほどくだけ たった一度の この声で 真っ白な空間を 塗り替えて 今、僕を歌にする 作りかけだったあの夢も 傷ついた日の沈黙も 全部連れて ここに立つよ 君に届くまで 終わらない 震えるほどに 強い想いが たった今 歌になる 真っ白な空間に 息をして 嘘のない僕になる 消えなかった小さな光が 君の心へ 届くまで 白い部屋に 音が残った 誰も知らない朝を越えて 震えた指で 掴んだ夢が 遠い明日へ 光跡を描く