ねぇ その目 どうしてそんなに 期待できるの? 覚えたての愛情を 唇だけで真似してる あなたが欲しい反応も だいたい分かるから 「寂しかった」 「会いたかった」 「ずっと考えてた」 便利ね 人は言葉で 簡単に壊れる 触れるたび 喜ぶ顔をするけど その意味だけが 最後まで分からない 鼓動の音 涙の理由 どれも私には遠すぎて ただ 綺麗な玩具みたいに 並べて眺めてる グラスの底に沈めた本音は 空っぽだってことだけ 気遣うふりなら いくらでもできるわ あなたが望むなら ねぇ 苦しいの? それってどんな感じなの 私はまだ知らないの 割れた感情を映して 琥珀の夜が揺れている あなたの未来とか 失う怖さだとか みんな当然みたいに 語るから不思議なの 離れてゆく人を見ても 胸は少しも痛まない なのにどうして 独りだけは退屈なの 「最低だ」って 震える声で吐き捨てたあとも あなたはまだ 私を抱き締めた 理解できないものほど 壊して確かめたくなる その涙も 悲鳴も ただの反応に見えてしまう グラスの底に隠した本心は 誰にも触れられやしない 優しさの味も 孤独の意味も 私には曖昧なままで ねぇ どうしてなの? 傷つくたびに人は もっと愛を欲しがるの 濁った欲望の中で あなただけが人間みたい もしもいつか 亡くした心を見つけられたなら この渇きも 終わるのかな ……なんて 少し考えたけど たぶん今のも ただの興味ね グラスの底に沈んだ本音は 最後まで空洞のまま 愛の言葉さえ 発音するたびに 借り物みたいに響くの ねぇ 泣かないでよ あなたが壊れる顔だけは 少し綺麗だと思った 割れた感情を飲み干して 今夜も誰かを真似ている 氷が鳴る それだけでいい 静かな部屋に 感情だけが 置き去りになってる

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