丘の上 風が絵筆となり 草原に描かれる無数の波模様 まだ眠そうな世界が目を擦る中 灰色の街が朝のリボンを解く 虹を零したような朝焼け 空はパレット 次の色へと緩やかに変わる 目覚ましの音のような街のざわめき 車に反射する太陽が川辺に光る魚のよう ここは時間が解けて消える丘 都会は遠い星座のように瞬く 小さなチリのワタシだけど この空と繋がった 私は名もなき星 昼の喧騒は街が歌う無音の協奏曲 高層ビルの窓は光のタイルを敷き詰めたモザイク あのモザイクの影には誰かの夢が詰まっている 夕焼けが世界を焚き火で焦がす 茜色の空は街を優しく包み込んだ ここにある全て私の背中を押す 夜空を落とした街並も 色が移ろう鱗雲も 刺繍のような流星群も ただ眺めれば染まりゆく心の色 今日もまた紺が金色に染められていく 薄れる灯りと共に薄れる私の孤独 またいつかここに来るよ 必ず会いに来るよ