
砂上の婚礼~矢は誰の色~
[Intro 11/8 time signature] 暁の旗が東を染める。 黄昏の星は西を灯す。 ――暦はずれる、祈りはずれぬ。 記すは誓約盾 映すは玻璃の写本 導くは星図盤 無人の婚礼 形だけの器が歌へ変わる。 [Verse 1 7/8 time signature] 秒分鼓は砂を縫い列を進める 星図盤は揺れ薄氷の音が合図を噛む 祈りは手順 古礼の言葉は転ばぬ 旗は同律 風の拍子に鳴る 花嫁も花婿もいない 式次第は象徴だ 玻璃の写本は白を抱き、刃を拒む 「太陽は日を、星は時を」――反復句は離れぬ ラテンのリフ、金管、陽炎の輪郭を噛む [Instrumental Break] [Verse 2 7/8 time signature] 赤い風が噛み合い 刻は非常へ変わる 砂丘の稜から白檀の香りが喉を噛む 染も鍛も両国ならず 軽々には断ぜぬ 罵声は速い 制止の号より先に鳴る 「連邦の矢だ」「王国の罠だ」――拙速の正義は罠だ 掲げた盾が撃つなと示し列は秩序を守りる 祈りは切れず古礼の句は砂に吸われど絶えぬ [Pre-Chorus 3/4 time signature] 誰の旗も風で鳴る 誰の耳も怒りを撫でる 矢は誰の色 香は白檀、色は未詳 [Chorus 4/4 time signature] 誓約盾よ白を護れ。玻璃よ震えても折れぬ。 問う――矢は誰の色。名は未詳、影は嗤う [Interlude] 「星はこう動く、今日だけ拍を合わせよう」 [Chorus 2 4/4 time signature] 旗は鳴れど 名は刻まれぬ 玻璃はうなり 盾は白 矢は誰の色 問うてなおも、影は嗤う [Bridge 5/4 time signature] 「一拍だけ無音を作る」 「誰の色でもない、と読む」 [Outro 4/4 time signature] 砂は夜露を吸い 香は薄まる 名はまだ呼ばれず 影はまだ名乗らない

