
埃をまとったガラスごし 光るスプーンが揺れる 誰もいないテーブルに ココアの泡が残る 夕陽がカップを温めて 君の名前をつぶやいた ジュークボックスが廻る喫茶店で ひとり座ってまぶたを閉じた 好きだと言えずにいた日々を メロディーが包んでく 小さな始まりの夜 ねえ見える? シロップの甘い匂い 溶けて心に染みた ふとした静まりの中 君の笑顔が浮かぶ 話しても離れない気持ち そっとすくってみる ジュークボックスが廻る喫茶店で 薄いグラスに明日を映す 廻るレコードのすきまから ふたりの始まりがのぞく 信じていいのかな このときめき 隣の席のカップが そっと揺らめいたとき ため息の代わりに笑顔を ひとつのせた

