今日もちゃんと 笑えてる 嫌われないよう 笑えてる 「なんでもいいよ」「大丈夫」 便利な言葉だけ 上手くなる あの子みたいに 動けたら できないことを 数えるたび 鏡のわたしが 遠くなる 頭の中では ページが増えて 口を開けば 一行もない 苦い錠剤 飲み込むように 今日も言葉を 飲み込んだ 愛したいのに 傷つけて 触れてほしいと 背を向ける 誰にでも笑えるくせに あなたにだけ 爪を立てる 「もういい」ばかり 上手くなる 指先を伝う 赤色を なぜだか綺麗と 思ってた 百点じゃなきゃ 意味がない 足りないものだけ よく見える 優しくしたい それだけなのに 近づくほどに 下手になる あなたがくれた やさしさまで 疑うことで 確かめてる 誰かの声には 笑って返して 同じ夜だけ 分け合っている 途切れた声に ひとりになって 「ごめんね」だけを 飲み込んだ 愛したいほど 傷つけて 愛されるほど 怖くなる 心にこびりついた 汚れまで 包んで 抱きしめてくれたなら 綺麗な愛を 真似してみても どこかでいつも 間違える 指先を伝う 赤色さえ あなたのものなら 愛おしい 眠れない夜 背中合わせで 何も言わずに 息を数える 触れた指先 昨日の爪あと まだ消えない 愛したいのに 傷つけて 今日もあなたに 爪を立てる 笑ってる日の わたしのことも 笑えない夜も 知っている それでも何も 訊かないまま 指先を伝う 赤色が 白いシーツに 滲んでく 言えない言葉を 抱えたままで あなたの寝息を 数えてる 朝が来るまで ふたりで ここにいる