白い風が 星を消す 届かない唄が 雪に乗る 消えた足跡 探しながら 今宵もまた 独り歩いている 月明かりが 山を伝う 凍えた華が 雪に埋もれる 踏み締めた雪が 啼き声になり その声に 耳を澄ませた 途切れた答えの 続きがある 誰かの声が 唄うように 今もまだ 旅の中で 消えた足跡 重ねていく 白い闇に 叫びながらも 光の在り処を 辿り続ける 声の無い 雪の世界 振り返れば 二つの影 「帰り道など 初めから無い」 戒めるよう 囁き続けた 答えじゃなくても 手を伸ばせば 醒めない夢が 光を繋ぐ 今もまだ 声を合わせ 零れた泪 星に還る 冷たくても 叫び続け 空の切れ目を 照らしてゆく 夜が醒めた 青い空 ひとつの星が 産まれる度 その光を 指先で そっと 消して また灯けた 今日もまた 吹雪の中で 足跡だけを 印に変える 夜を越え 朝を越えて 光の中 繋がってゆく 白い風に 吠えながら まだあの夢の 空を見ている 冷たい星が 揺蕩う時 灰の世界が 白銀に輝く