
Mitigating Grounds
🎸歌詞はサイドストーリーの後に記載しています🎹 🎸 Lyrics are written after the side story. 🥁 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 🎬✨特別サイドストーリー 第二幕 『被告KⅡ ― 情状酌量を求む ―』 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 登場人物: 🥁L(Lammtarraさん)/検事 🎸K(KARASU:Reさん)/被告 🦆カモノハシ(R2-E2さん)/裁判長 🎻しでん(しでんさん)/証人 🥁KYOUYA(夜更カシ症候群)/弁護人 🎬【導入ナレーション】 前回の裁判から、そう時間は経っていなかった。 “その火は罪じゃない” そうして一度は法廷をあとにしたはずの被告K。 あの夜、誰もが思った。 これでひとまず、この因縁も幕を閉じるのだろうと。 だが―― 火は消えていなかった。 新たに提出されたのは、言葉ではない。 印象でも、空気でもない。 画像。証言。ログ。 そして何より、逃れがたいひとつの事実。 ――被告K、ノートPCを抱えて全力疾走。 それは“保護”だったのか。 それとも“持ち去り”だったのか。 再び、特別法廷の扉が開く。 🎬【Scene 1:再開廷】 木槌の音が響く。 【カモノハシ】 「これより、特別法廷第二幕を開廷します」 【K】 「……また俺、被告なの?」 【L】 「はい。しかも今回は、前回よりだいぶ具体的です」 【K】 「嫌な予感しかしないな」 Lがすっと立ち上がる。 その目には、前回以上に隙がなかった。 【L】 「検察側は、被告Kを “物品急行持ち去り未遂” “保護の名を借りた前のめり行為” “現場からの離脱速度があまりにも速すぎた罪” 以上の容疑で告発します」 【K】 「最後、罪名として雑すぎるだろ」 【L】 「雑ではありません。 むしろ今回の本質です」 🎬【Scene 2:弁護側、無罪を主張】 【カモノハシ】 「弁護側、発言を許可します」 KYOUYAが静かに立ち上がる。 【KYOUYA】 「……異議あり」 その声は落ち着いていた。 まだ、この時点では。 【KYOUYA】 「検察側の主張は早計です。 被告がノートPCを所持していたことと、 それを盗ったことは、同じではありません」 【L】 「では弁護側は、本件をどう見ますか」 【KYOUYA】 「緊急保護。 もしくは安全確保のための一時移送です」 【K】 「おお……頼もしい」 【L】 「なるほど。 では、その“安全確保のための一時移送”が、なぜ全力疾走を伴ったのか。 順を追って確認していきましょう」 KYOUYAの眉が、わずかに動く。 🎬【Scene 3:検察側の証拠提出】 Lが証拠資料を差し出す。 【L】 「証拠A。 被告KがノートPCを抱えて走行している決定的画像」 【K】 「画像が強いな……」 【L】 「証拠B。 その場に居合わせた者たちの反応。 “ナイスダッシュ” “そちらに直行します!” “確定になっちゃう”」 法廷に、少しだけ笑いが走る。 【K】 「周りが勝手に盛り上がってるだけだろ」 【L】 「ですが、これだけの状況証拠が揃っていてなお、 弁護側は完全無罪を主張しますか?」 KYOUYAは一拍だけ沈黙する。 【KYOUYA】 「……します」 【L】 「強気ですね」 【KYOUYA】 「まだ、“悪意”は立証されていません」 その言葉に、Lの口元がわずかに動く。 【L】 「では証人を呼びましょう」 🎬【Scene 4:しでんの証言】 しでんが証言台に立つ。 柔らかい空気をまといながらも、その声はまっすぐだった。 【L】 「証人。 被告Kの行動に、悪意を感じましたか」 【しでん】 「悪意は……感じませんでした」 KYOUYAがわずかに息をつく。 【L】 「ですが、勢いはありましたね?」 【しでん】 「……すごくありました」 【L】 「つまり?」 【しでん】 「善意だったとは思います。 でも、善意にしては、だいぶ速かったです」 場がざわつく。 【K】 「そこ、そんなに強調される?」 【しでん】 「だって本当に速かったので……」 【L】 「ありがとうございます。 検察側は、被告に私利私欲があったとは主張しません。 問題はそこではないのです」 LはまっすぐKを見た。 【L】 「純粋だからこそ止まらない。 その危うさこそが、本件の争点です」 🎬【Scene 5:被告K、追い詰められる】 【L】 「被告。 なぜ走ったのですか」 Kは少し黙る。 【K】 「……行くしかないと思った」 【L】 「なぜ?」 【K】 「その場で立ち止まる理由が、なかったからだ」 【L】 「つまり、考えるより先に身体が動いた」 【K】 「……否定はしない」 【L】 「それが今回の問題です」 Lの言葉が、静かに法廷へ落ちる。 【L】 「前回、あなたは火を灯す側として裁かれた。 今回は、その火のまま走り出した。 純粋さは美しい。 でも純粋さは、ときに制動を失う」 KYOUYAの指先が、きゅっと握られる。 【L】 「弁護側。 まだ完全無罪を主張しますか?」 沈黙。 ほんの一瞬。 けれど、その一瞬は長かった。 🎬【Scene 6:弁護側、方針転換】 KYOUYAが一歩前へ出る。 【KYOUYA】 「……くっ……!」 その声に、法廷の空気が張りつめる。 【KYOUYA】 「弁護側は……主張を一部修正します」 【K】 「えっ??」 【KYOUYA】 「完全無罪の獲得は、現時点では困難です」 【K】 「言い切ったな……!」 【KYOUYA】 「ですが!」 その一言は、強かった。 【KYOUYA】 「被告の行動に、私利私欲はありません。 誰かを害する意図もない。 そこにあったのは、前のめりな情熱と、 止まるより先に動いてしまった不器用さだけです」 Lが黙って聞いている。 【KYOUYA】 「たしかに軽率だった。 たしかに速すぎた。 たしかに疑われても仕方のない絵面でした」 【K】 「絵面って言うな……」 【KYOUYA】 「でも。 ここで裁くべきは“悪意”であって、 純粋すぎる衝動そのものではないはずです」 KYOUYAの声に熱が宿る。 【KYOUYA】 「心が先に走ってしまったこと。 その危うさは認めます。 けれど、それをただの罪として切り捨てるなら―― 人の中にあるまっすぐさまで、全部有罪になってしまう」 そして、はっきりと言い切った。 【KYOUYA】 「よって弁護側は求めます。 情状酌量を。 この不器用な情熱に、どうか寛大な判断を」 🎬【Scene 7:判決】 カモノハシが木槌を取る。 【カモノハシ】 「判決を言い渡します」 法廷が静まる。 【カモノハシ】 「被告K。 本件における完全無罪の主張は――認めません」 【K】 「……くっ」 【カモノハシ】 「ただし。 被告の行動には私利私欲が認められず、 悪質性は低い。 その動機は純粋であり、 情状酌量の余地は大いにあります」 KYOUYAが静かに顔を上げる。 【カモノハシ】 「よって判決は―― 一部有責、ただし情状酌量つき。 厳重注意、ならびに“次回走り出す前に三秒考える刑”に処します」 一拍の静寂。 そのあと、笑いが広がった。 【K】 「三秒か……」 【しでん】 「妥当ですね」 【KYOUYA】 「完全無罪は取れなかった……」 【L】 「でも、完全有罪でもない」 Lが静かに立ち上がる。 その表情は勝者のものではなかった。 【L】 「これで勝ったと思ってないから」 誰も口を挟まない。 【L】 「情状酌量がついた以上、これは完全勝利じゃない。 ……だから、次こそ」 その目が、まっすぐKとKYOUYAを射抜く。 【L】 「今度こそ、叩き潰してあげる」 そう言い残し、Lは法廷をあとにする。 【K】 「……怖いな、検事」 【KYOUYA】 「でも、これで戦績は一対一だよ」 【K】 「次も弁護してくれるか?」 KYOUYAは少しだけ息を吐いて、それから答えた。 【KYOUYA】 「もちろん。 でも次は……最初から、ちょっとだけ立ち止まって」 Kが笑う。 【K】 「努力はする」 🎬【ラストナレーション】 前回、問われたのは“火を灯すこと”だった。 今回、問われたのは“火のまま走り出すこと”だった。 完全無罪は、勝ち取れなかった。 けれど、ただの悪として裁かれたわけでもない。 情熱は、ときに危うい。 純粋さは、ときに前のめりすぎる。 けれど―― それでも、その根にあるものまで雑に切り捨ててしまったら、 きっと何も残らない。 だから法廷は、今回こう記録する。 被告K、有罪寄り。 ただし、その動機はあまりにもまっすぐであった。 こうして因縁の裁判は、ついに一対一。 勝負はまだ、終わらない。 次に開廷するその時、 検事はさらに鋭く、 被告はさらに懲りずに、 弁護人はきっとまた、異議を唱えるだろう。 ――第二幕、閉廷。 ――そして物語は、第三幕へ続く...のかな??🤣 ※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事とは関係ありません。 🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁🎸🎹🎸🥁 "The English lyrics are listed below after the Japanese lyrics." 静かに迫る 言葉の気配 決めつけだけが 先に走る 飲み込むたびに 心が擦れる それでもまだ 頷けはしない Objection! I won't let it fade その熱まで汚さないで 危うさごと抱きしめながら それでも光を信じたいんだ 簡単な言葉で切り分ける そんな結末じゃ終わらせない 声にならない本当だけを どうかこのまま汲み取って 強さの裏で 震える夜も 綺麗な答え 選べないまま 濁りじゃないと 言い切れなくて それでもなお 手放せはしない Objection! I won't let it break me その心まで罪にしないで 傷跡さえも隠さないまま それでも明日へ向かいたいんだ 正しいふりで踏みつける そんな結論は受け入れない わたしの中のぬくもりだけ どうかこのまま汲み取って 負けたくないというよりもっと 消えたくないと叫んでいたい たとえ少し傷ついても 無音のままで終わりたくない 綺麗じゃなくていい 震えていてもいい この胸の音は まだ死なせない Objection! That's why I sing その熱だけは消させないで 揺らぎながらもまっすぐ進む そんな光を信じたい 雑な言葉で閉じ込める そんな結末じゃ終わらせない ここに残った本当だけを どうか最後に汲み取って 夜はまだ 明けきらない ******************** Quietly closing in The shadow of words Only assumptions Start running first Every time I swallow My heart wears thin Still I refuse To simply give in Objection! I won't let it fade Don't let that heat be dragged through the stain Holding even danger close to my chest Still I believe in a light that remains You can't divide this with easy words I won't let it end in a hollow way Only the truth that never found a voice Please, just take it in this way Even the nights That tremble beneath strength No perfect answer Stays in my hands I can't declare There's no blur at all And even so I won't let it fall Objection! I won't let it break me Don't make this heart into some kind of sin Leaving the scars exactly as they are Still I want to keep moving into tomorrow Stepping on this while acting so right I won't accept that kind of end Only the warmth I carry inside Please, just take it in this way More than not wanting to lose I still want to cry I won't disappear Even if I end up a little bit hurt I don't want to end in silence here I don't need to look pure I can still shake and stay This sound inside my chest I won't let it die away Objection! That's why I sing Don't let that heat be taken away Even while swaying I still move straight on I want to believe in that kind of light Locking it up with careless words I won't let it end in that kind of way Only the truth still left here with me Please, at the end, take it in The night is still Not breaking yet

