
銀河鉄道0.999c
[Spacecraft launch] [Verse 1] 急に加速すれば 身体がもたない 急に止まれば 形も残らない だから地球と 同じ1G 弱い加速を 何年も続ける 車内の時計で 三年八か月 地球の時計じゃ 二十二年 速さは光の 99.9% まだ道のりの 0.00083% [Chorus] 銀河列車 たどり着くまで 長い時間 スリーナインズ 光に近い速さ 銀河列車 1Gで押し続ける 一気に速くなるのではなく 何年もかけて その速さへ [Verse 2] 汽笛のあと 世界が倒れた 床は壁になり 窓は縦にならんで 夜が横に張りついた 食堂車まで 三両ぶん下へ降りて 席へ戻るには 三両また登る 車掌も背もたれに 足をかけて登る 食事のたびに 崖登り [Chorus] 銀河列車 食事のたびに 崖登り 三両降りて 三両登る 毎回その繰り返し 銀河列車 スリーナインズ 食べに降りて また登る 旅のあいだ ずっと [Verse 3] 速くしたなら 止まらなきゃならない 光に近い速さから 急には止まれない 推進が消えて 重さも消えて 髪も切符も 宙に浮かんだ 向きはそのまま 1Gで減速 うしろが底だった 今度は上になる 降りていた あの食堂蔵へ 今度は同じ道を 登ってゆく [Chorus] 銀河列車 減速するにも 長い時間 スリーナインズ 一度には止まれない 銀河列車 また1Gで 速度を落とす 急なブレーキではなく 何年もかけて 遅くする [Verse 4] そして列車は アンドロメダへ 二百五十万光年の彼方 乗客にとっては 二十九年 だけど地球では 二百五十万年 途中で一度も 停車をせずに それでもかかる これだけの時間 光には一度も 届かないまま 知らない時代の 駅へ着く [Chorus] 銀河列車 渡るのに 長い時間 車内では 二十九年 アンドロメダまで 銀河列車 スリーナインズ 二百五十万年が 故郷の地球では 過ぎている [Verse 5] 寝台はどこだ シャワーはどこだ この席のままで 二十九年? 洗濯はどこで 干すのはどこだ 乗るだけじゃない ここで暮らすんだ 少年が乗って 星を目指せば 着いたころには もう四十過ぎ 車掌さんの年金 どうなるんだろう 往復五百万年は さすがに長い [Final Chorus] 銀河列車 眠る場所は どこだ? 座席のままで 二十九年? シャワー室は どこだ? 銀河列車 少年もここで 四十歳に 年金は どうなる? 往復で 五百万年 [Outro] 銀河列車 スリーナインズ 長い長い旅 星へ向かう旅 二十九年も 毎日崖登り なんでこんな設計にしたんだ? どうしても列車の形にしたいなら 進行方向は 屋根側だろ

