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交わした約束【装甲戦士ガルド17】

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V5.5

[Intro] [Verse] 隣にいるのに 遠く感じる 距離が開いていく 手が届かない 何も言わない その横顔に すべてが滲んで 見えなくなる [Pre-Chorus] ねえ見ないで そんな目をしないで 分かってしまうから 怖くなる [Chorus] 止めたいのに 言葉が出ない 唇が震えて 声にならない そばにいたい それしかないのに [Verse 2] 強がって見せる その癖を 私は知ってる ずっと見てきた ひとりで抱えて ひとりで決めて [Pre-Chorus 2] どうしていつも そうなの 私を置いて 遠くへ行く [Chorus] 行かないでって 叫べたら 何か変わったかな それとも同じだったのかな [Drop] Without you here 君がいないと I don't know how 分からないもう この胸の奥の 言えなかった言葉が 苦しくて苦しくて 壊れそう [Bridge] ずっと前から 気づいてた この気持ちに でも言えなかった 怖くて タイミングもなくて 今この瞬間も 一番大切な その言葉が [Build-Up] 君がいなくなったら この言葉は どこへ行くの 伝える相手も いなくなる だから 戻ってきて お願い―― [Final Drop] Wait here alone ひとり待つ Till you return 君が帰るまで どんなに長くても 待ち続ける それしかできないから [Final Chorus] 帰ってきてね それだけでいい ほかには何も いらないから 約束だけ 残していった その言葉を 信じてる [Outro] 遠ざかる背中 見つめたまま [Ending] ……まだ 言えなかった [End] 【Episode Story】 【第17話・交わした約束】 主人公の意識が戻った数日後の夜。衝撃的なニュース映像が流れた。炎に包まれた街。倒壊する建物。逃げ惑う人々。画面には映る。異形の存在。警察車両が突撃し、そして――吹き飛ばされる。テレビの中でナレーションが伝える。 「世界各地で確認されている未確認生命体による被害は――」 主人公と幼馴染は病室でその映像を見た。その後すぐ、主人公が病室から抜け出していなくなってしまった。幼馴染は姿をくらました主人公を探して病室を飛び出した。 夜の公園。街灯の下。見慣れたベンチ。風が静かに吹いている。主人公はそこに立っていた。子どもの頃、幼馴染と何度も遊んだ場所。何度も他愛のない会話をした場所。 そのとき。 「……やっぱり、ここにいた」振り向く。幼馴染。少し息を切らしている。主人公は小さく言う。 「よくここにいるのが分かったね」短く笑う。幼馴染は苦笑する。 「分かるよ。幼馴染なんだから」一歩、近づく。 「行くんだよね」 幼馴染の問いに主人公は答えない。その沈黙が、すべてだった。幼馴染の表情が揺れる。 「……やっぱり」視線を落とす。でも、すぐに顔を上げる。 「どうしても……行かないといけないの…」 主人公の目がわずかに動く。風が吹く。主人公が低く言う。 「……ああ。」 幼馴染は首を振る。 「そんなことない!あなたが全部抱える必要なんてない!」 一歩、踏み出す。そして、主人公にしがみついた。 「行かないでほしい…」 主人公は黙って幼馴染を見つめる。 幼馴染が続ける。 「ずっと嫌な予感が消えないの。あなたがこのままいなくなってしまう気がしてならないの!」 声が震える。 「なんで、あなたなの…。警察の人もいる、ほかに世界中で動いてる人もきっといるよ。あなた一人が行っても……!」 言葉が止まる。分かっている。それでも言う。 「……いかないで」 小さく。でも確かに。 主人公は答えない。幼馴染の声が震える。 「もし…もし、あなたが……」言葉が詰まる。唇が震える。それでも絞り出す。 「戻ってこなかったら」一拍。 「私は……」 止まる。言えない。でも。涙がこぼれる。 「……いやだ」静かな本音。主人公の表情が揺れる。幼馴染が一歩近づく。 「お願い」震える声。 「行かないで」沈黙。長い沈黙。主人公は目を閉じる。 涙が落ちる。 「……無理だよ」本音が漏れる。 「あなたがいない世界なんて、そんなの、無理だよ…」 沈黙。主人公は目を閉じる。 浮かぶ。炎に包まれる街。人々の叫び。 そして――目の前の、幼馴染。 ゆっくりと目を開く。 「……すまない」静かに言う。 「それでも俺が行かなくてはいけないんだ」 幼馴染の目から涙がこぼれる。 「なんで……」 主人公が答える。 「守りたいからだ」 短く。幼馴染がすぐに返す。 「私だってそうだよ!」 涙を流しながら。 「私はあなたを守りたい!」一瞬の沈黙。 主人公の目が揺れる。幼馴染は続ける。 「だって……!」 声が崩れる。 「私、あなたのことをずっと……」 静寂。風が通り抜ける。 主人公が目を開く。ゆっくりと幼馴染を離す。そして、優しい声で言った。 「俺、子供の時から君にずっと言いたくても言えないでいたことがあったんだ」 幼馴染は涙を拭うことも忘れ主人公を見る。 「必ず帰ってくる。そしたら君にずっと言いたくても言えなかったことを伝えたい」 一拍。 「帰る場所があるから、君がここにいてくれるなら俺は必ず帰ってこれる。」 まっすぐ見る。 「信じてほしい」 幼馴染は返す。 「…帰ってきたらさ…」 ベンチを見る。 「昔みたいにまた何でもない話、しようよ。また一緒に買物に行こう…」 視線を戻す。 「私、ほかにももっとあなたとしたいことたくさんある。私もあなたに伝えたいことがあるの」 涙を拭う。 「必ず帰ってくるって……約束、して?」 主人公は静かに頷く。 「……ああ」一歩、近づく。 「必ず帰る」 幼馴染は拳を握る。そして。 「……絶対だからね」震える声。 「絶対、帰ってきて」 一歩、下がる。道を開ける。主人公は笑顔を見せそのまま歩き出す。振り返らない。 背中が遠ざかる。幼馴染は見ていた。 やがて、小さく呟く。 「……私、また言えなかった。」 涙が落ちる。