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壁からおばあさん

[Intro - Spoken Word - Dark Atmospheric] 長年連れ添った仲の良い老夫婦がいて 「片方が先に死んだら、さみしくないように壁に埋めよう」と言い交わしていた。 [Verse 1 - Narration] しばらくして、婆さんが先に死んだ。 爺さんは悲しみ、約束通り婆さんの死骸を壁に埋めた。 すると、ことある事に壁の中から声がする。 [Grandma - Whispering Voice] 「じいさん、じいさん…」 [Grandpa - Old Man Voice] 「はいはい、爺さんはここにいるよ」 [Verse 2 - Narration] ある日、どうしても用事で出なくてはいけなくなったので、 村の若い男に、留守番を頼んだ。男が留守番をしていると、また壁の中から声がする。 [Grandma - Whispering Voice] 「じいさん、じいさん…」 [Young Man - Angry Voice] 「はいはい、じいさんはここにいるよ」 [Verse 3 - Building Tension] けれどしかし、婆さんの声はなんどもなんども呼んでくる。 [Grandma - Louder Whispering] 「じいさん、じいさん…」 [Young Man - Screaming] 「うっせえ! じいさんはいねーよ!」 [Grandma - Demonic Scream] 「じいさんはどこだあ!!」 [💥 BEAT DROP - Heavy Turntable Scratch 💥] [Chorus - Energetic Rap] すると突然、まばゆいばかりのスポットライト! 飛び出したばあさんを映し出す! 「JI-I-SA-Nは」「どこだ!」ステージに響く! 詰め掛けたオーディエンスは期待で爆発しそうだ! [Verse 4 - Old School Hip Hop Beat] 今晩も伝説のリリックが聴ける。 ストリート生まれヒップホップ育ち。本物のラップが聴けるのだ。 キャップを斜めに被り、オーバーサイズのTシャツを着たじいさん、 ターンテーブルをいじりながら目でばあさんに合図する。 重たいサウンドがスピーカーから響く!ショウの始まりだ! [Grandma - Hardcore Old Lady Rap] ここでTOUJO!わしがONRYO! 鬼のGYOUSO!ばあさんSANJYO! 違法なMAISO!じいさんTOUSO! 壁からわしが呼ぶGENCHO! [DJ Scratch - Heavy Bass Break] (ドゥ~ン ドゥンドゥンドゥ~ン キュワキャキャキャッキャキュワキャ!) [Grandma - Fast Flow Rap] 年金減少!医療費上昇! ボケてて大変!食事の時間! 冷たい世間を生き抜き!パークゴルフで息抜き! どこだJI-I-SA-N老人MONDAI!そんな毎日リアルなSONZAI! [Grandma & Audience - Hype Call] SAY HO!(HO!) SAY HO HO HO HO! [Outro - Smooth Beat] じいさんのプレイも好調だ。オーディエンスの熱狂はこわいくらいだ。 「まだ、俺らの時代は始まったばかりだ」 そんなメッセージがばあさんの口から飛び出していく。 本物のヒップホップが、ここにあるのだ。 [Fade out]