
[piano intoro] [Verse 1] 白い光が刺す 実家の窓辺 キッチンから漂う いつもの匂い 「今日はどうするの?」 母の声に 「少し走ってくる」と ラケットは置いたまま [Pre-Chorus 1] 雪の降る 北国の朝は 音が少なくて 息だけが白い 川沿いの道 リズムを刻む足音 ふと気づいた ほんの数ミリの重心のブレ [Chorus 1] 「左肩・0.8度・ウチに入っています」 近くで響いた 冷たいノイズ 耳元で誰かが 心臓に話しかける 振り返っても そこには空と川だけ 「やめて」 呟く声は風に消えた 疲れてるだけ、これはただの幻聴(ノイズ) [Verse 2] 屋内コート ネットを揺らすボール 乾いた音が 響いては落ちる グリップを握り直す 孤独な空間 自販機の横も ベンチも 無人のはずなのに [Pre-Chorus 2] 「打点・2.4センチ・遅れ」 「ラケット面・0.6度・開き」 右を見ても 左を見ても 誰もいない 天井のカメラが ただ私を見下ろしている [Chorus 2] 何なのコレ? 誰かそこにいるの? 怖さより深い 混乱が渦巻いてく 外に出れば 冷たい空気と昼の月 沈黙の中に 確かに“何か”がいる感覚 振り払うように 私は目を閉じた [Bridge] 夜の暗闇 布団を引き寄せて 静けさの中で やっと息を吐いた 安心しかけた その瞬間に 脳内を貫く はっきりとした宣告 [Guitar/Synth Build-up] 「あなたは、まだ本気で決めていない」 [Outro] 跳ね起きるベッド 乱れる呼吸 電気をつけても 部屋には私一人だけ 「……幻聴、だよね」 震える声は どこにも届かない カーテンの隙間 刺さる月の光 眠れない夜が また始まっていく

