
差し出された水が 餓えの因果 這い寄った山椒魚 重いまばたきと夜 拐かす気もなく あなたはスカートを揺らす とんだ食わせ者だね 猫被りの猫 余所で済ませてる あなたで在ることすらも 初めて聞いた顔で 誰に頷いているの 通り過ぎた雨を追うように あなたの指 ストロボスコープ そのひとつひとつが 無い筈の鱗のように刺さる 雷鳴は轟かない でも雷光は最高に眩しくて 白飛びの中で あなたが笑うのを 湿った枯葉の下から見遣る 喰い付いたら離さない歯は本当だ 半裂きになるやも知れぬ因果 乾きを埋めるものに不足など無いくせに 失わせているのは その実、僕のほうだろう 雨の最中掻き分けるように 僕の指 ストロボスコープ さよならと何度も 消えて 残って 消える まみれるのは泥で 否応無し うねる 身体 雷鳴は轟かない でも雷光は最高に眩しくて 白飛びの中で あなたが笑うのが 電紋のように脳にこびり付く 臙脂色にのさばる痛み 雷鳴は轟かない でも雷光は最高に眩しくて 白飛びの中で あなたが笑うのを 湿った枯葉の下から見遣る 喰い付いたら離さない歯は本当だ 通り過ぎた雨を追うように あなたの指 ストロボスコープ ——なんて鮮明

