
【Intro】 ふいに 風が甘くなる 振り向いても 誰もいない 花を探すより先に 記憶だけが 私を見つけた 【Verse 1】 いつもの道 暮れていく空 少し冷たい 秋の気配 名前も呼ばず 触れもしないで あの日の景色が ほどけていく 並んで歩いた帰り道 何を話したかは曖昧なのに 風に混ざった この香りだけ どうしてこんなに 鮮やかなの 【Pre-Chorus】 忘れたつもりだった 忘れる必要もなかった ただ季節の奥へ そっとしまっていただけ 【Chorus】 金木犀 甘く漂って 閉じた記憶を 静かに開く 会いたいなんて 思わないのに 胸の奥だけ 少しあたたかい 金木犀 あなたのいない秋 それでも香りは 変わらないね 消えたんじゃない 眠ってただけ 私 まだ覚えていたんだ 【Verse 2】 夕暮れ色の細い路地 長く伸びてく ひとりの影 去年もきっと その前だって 同じ季節を通り過ぎた 声の響きも 横顔さえも 少しずつ遠くなったのに 香りひとつで 戻れるなんて 記憶はずるいね 優しいくらい 【Pre-Chorus】 戻りたいわけじゃない やり直したいわけでもない あの日が確かにあった それだけでいいみたい 【Chorus】 金木犀 甘く漂って 忘れた時間を そっとなぞる 寂しいなんて 言わないけれど 胸のどこかが あなたを知ってる 金木犀 短い季節に 残った記憶を 抱きしめながら 消さなくていい 忘れなくていい 私 まだ覚えていたんだ 【Bridge】 花の姿は見えないまま 香りだけが夜へ溶ける あなたもどこかで 同じ秋を歩いてるかな ……なんて 少し思っただけ 【Final Chorus】 金木犀 甘く漂って 遠い記憶が 静かに揺れる 会えなくたって それでいいから あの日の私を ここに残して 金木犀 風が連れてきた 名前も呼ばない 小さな記憶 さよならじゃない 恋でもない ただ 懐かしいだけ 忘れてたんじゃない ちゃんと ここにあった 私 まだ覚えていたんだ 【Outro】 甘い香りが 遠ざかっていく 振り向かないまま 秋を歩いた

