
君と歩いた帰り道 今もまだ覚えてる くだらない話をして くだらないことで笑った あの日の君の横顔を 何度も思い出してる 忘れたいわけじゃない 忘れられるわけもない 君がいなくなった部屋で 一人で夜を迎えるたび 「寂しいな」って呟いて 君の名前を呼びそうになる 君が好きだった歌を聴いて 君が好きだった店を通って 君が好きだった景色を見て 君が好きだったものを全部捨てた 君がいないと、世界は少し静かで 君がいないと、夜は少し長くて 君がいないと、胸が少し痛くて 君がいないと―― ……エアコンの音がよく聞こえる 君と過ごした何年間も 僕にとって宝物だった 笑った日も 泣いた日も 喧嘩した夜も忘れない 君が「ずっと一緒だよ」って 泣きながら言ったあの夜 僕は何も言えなかった だってその頃にはもう別れたかった それでも君を責められない 君は何も悪くない ただ一つだけ言うなら もう少し早く気づいてほしかった 君がいないと、涙が止まらない 君がいないと、心が寒い 君がいないと、何も手につかない 君がいないと―― 洗濯物が一人分で済む 君からもらった手紙 何度も読み返したよ 最後の「大好き」の文字だけ なぜか今も捨てられない 写真もまだ残ってる 二人で撮ったあの写真 消せないまま眺めながら 君の隣にいた自分を思う あの頃の僕は幸せだった 本当に幸せだった だから戻りたいと思う ……君じゃなくて あの頃の僕に。 もしどこかで会えたなら 知らないふりをしてほしい 僕もたぶん笑えないから 君の名前を思い出す前に 最後に一つだけ 君に伝えたいことがある 出会えてよかった 好きになってよかった 一緒にいられてよかった でも別れて、本当によかった。 君の幸せを願ってる 心の底から願ってる だからお願い 僕より先に幸せにならないで。 ……なんてね。 もう、どうでもいいけど。

