
YAMANBA【UTSUSEMI】
[Intro](Spoken Word: ギャルダンサー) 「え、マジで暗くなるの早くない? フェス会場、この山の向こうだよね。電波死んでるし、詰んだんだけど……。……あ、誰かいる。すみませーん! ここ、一晩泊めてもらえたりします?」 [Verse 1] 街を飲み込む 異様な黄昏 ネオンの代わりに 霧が立ち込める 現れた女は 古着を纏い 「宿を貸そう」と 静かに微笑む 【Pre-Chorus 1】 条件はひとつ そのステップを リメイクされた あのパラパラを 見せておくれよ 懐かしき日を 鏡のような 私のために [Chorus 1] 踊れ 踊れ 迷い子たち 山の端に 響くユーロビート 彼女の瞳に 映る影は 遠い日の 渋谷センター街 【Verse 2】 月夜に浮かぶ 真白な髪と ガングロの肌 時代の化身 女は消えて 嵐が吹けば 真の姿 山姥が現る 【Pre-Chorus 2】 厚底ブーツで 嶺を揺らして 白のライナー 闇を切り裂く かつてのカリスマ 孤独な鬼が 時を戻して 舞い踊る [Chorus 2] 踊れ 踊れ 狂おしく 山の端に 響くユーロビート 妄執の闇 逃れられぬまま ガングロの魂(ソウル) 燃え盛る [Bridge](Spoken Word: ヤマンバ) 「……笑いたければ笑いなさい。私たちが顔を塗り固めたのは、誰に媚びるためでもない。社会が決めた『女らしさ』をぶち壊し、自分自身を解放するための戦いだったの。でもね、その輝きが忘れられないのよ。流行(ブーム)という山をめぐるうちに、私はもう、帰る場所を失ってしまった……」 [Solo] 【Pre-Chorus 3】 善も悪も 飲み込んでゆく 美も醜も 塗り潰してゆく 山をめぐりて 輪廻を踊る 彼女は自由な 孤高の女神 [Chorus 3] 踊れ 踊れ 永遠に 山の端に 響くユーロビート 解放の旗 掲げたまま 夜明けの空へ 溶けてゆく [Outro] 山をめぐれば 姿は見えず 後に残るは 霧と残響 (サヨナラ……シブヤ……) (サヨナラ……アタシ……) 朝靄の中 少女は再び歩き出す

