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合唱曲「半透明の季節」

V6

蝉の声が 遠くなって まだ夏だと 言い張ってる影 校舎の窓に 反射する光が 少しだけ 鋭さを失った はっきりしないものを はっきりさせずに 歩いている これは半透明の季節 夏でもなく 冬でもない 名前のつかない 時間の中で ぼくらもまだ 定まらない 影が伸びる その速さで 何かが変わって いくのなら このままでいい 曖昧なまま 輪郭は まだいらない 自動販売機の 灯りだけが やけに白く 浮かび上がる 誰かの忘れた 上着の袖 風にほどけて 揺れている 名前のないものに 名前をつけずに 歩いている これは半透明の季節 夏でもなく 冬でもない 名前のつかない 時間の中で ぼくらもまだ 定まらない 影が伸びる その速さで 何かが変わって いくのなら このままでいい 曖昧なまま 輪郭は まだいらない にじんだ景色の 隙間にだけ まだ名前のない 色が見える ぼやけているから 混ざり合える はっきりしないことも 才能のひとつ これは半透明の季節 夏でもなく 冬でもない 名前のつかない 時間の中で ぼくらは今 ここにいる 影が伸びる その速さで 世界が少し 変わるとしても このままでいい 曖昧なまま それがぼくらの 透明度 この季節の中で