
[fast rap lines] [monotone] (Verse 1) 盤上の駒 ただの数字 並べられた 白と黒の格子 誰かの指が 僕らを弾く 役割だけが そこに残った 銀行口座の 無機質な残高 愛の重さも 振り込みひとつ 記号にされた 僕らの価値は 桁が増えるのを ただ待っている (Verse 2) 出生届振られたシリアル 「おめでとう」より 先にコードを 管理システム 埋もれる個体 個性はエラーと見なされるだけ 病院の廊下 呼ばれる番号 名前を呼ぶ声は疲れ切って 登録された0と1の海 泳ぎ疲れて 沈んでいく (Chorus) 数え切れない 数列の檻の中で 僕らは名前を 脱ぎ捨てていく 一列に並ぶ 列の端っこ メトロに揺られる 「座席番号1」 住所の数字 看板の影 空を切り裂く 機体の機番 支配されている この羅列に (Verse 3) 列に並んで 順番を待つ 前の背中のlabelを読んで 自分の番が いつ来るのかを 計算するだけの 午後の静寂 地下鉄の窓 映る影さえ 車両の一部と化している ドアが開くたび差し引きされる ただの個体という名の プラスマイナス (Verse 4) 見上げてごらん 雲の上の鉄屑 高度と速度 計算された航路 見えない糸で 結ばれた空 数千の機影が夜を渡る 一方で響く 絶えぬ弔鐘 「本日何名」 死にゆくカウント 零に還る命の統計学 悲しみさえもグラフに溶ける (Bridge) 時間は止まらない 残酷な歯車 「秒」という名の数字が回る 時は刻一刻と 僕らを削り 摩耗していく魂の端 刻み続ける時の回転盤 止まることのない永遠のルーレット 次は誰の番だろうか (Verse 5) 古びた壁の番地のプレート 帰る場所さえ数字でしかない 扉を開ければまた別の箱 仕切られた空間規格の夢 世界は巨大な集計表で 僕らはそこに打たれた点だ 消しゴムひとつで消えてしまう 儚いインクの染みなんだ (Chorus) 数え切れない 数列の檻の中で 僕らは名前を脱ぎ捨てていく 一列に並ぶ列の端っこ メトロに揺られる 「座席番号1」 住所の数字 看板の影 空を切り裂く 機体の機番 逃げ出せはしないこの公式 (Outro) 1、2、3、4… 数えられて 忘れられて 昨日が今日に加算される 秒針が刻む僕らの終わりまで 回り続ける 時の輪の中で ただの数字として 永遠にカウントは続く 1、2、3… 0。

