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夏夜、風鈴、蝉時雨

[Verse 1] 風鈴(ふうりん)がひとつ鳴って 言いかけたこと 風に消えた 朝顔(あさがお)の青い影 指でなぞれば 午後になる ラムネの瓶に閉じ込めた 空は少しだけ遠くて 飲み干すたびに透きとおる 夏の向こうが見えた気がした [Pre-Chorus] 永遠なんて 似合わないから 今日の光を 今日のままで [Chorus] 夏よ まだ行かないで なんて言わないよ 花火は消えるから あんなにきれいなんでしょう 青く 青く ほどけてゆく 名前もつかない この時間 忘れたくないんじゃなくて 忘れてしまう日まで 大事にしたい [Verse 2] 通り雨の軒下(のきした)で 紫陽花(あじさい)が息をしてる 濡れた髪を直すたび 知らない私が映ってる 水面(みなも)を泳ぐ金魚には 帰る場所など聞かなかった どこへ行くかを知らなくても 泳いでいれば 夏だった [Pre-Chorus] 残るものだけ 愛すのなら 季節なんて 愛せないでしょう [Chorus] 夏よ もう行っていいよ 少し寂しいけど 風鈴の音も いつか思い出になるでしょう 淡く 淡く 滲(にじ)んでゆく 昨日と明日の あいだで 失くしたものを数えるより ここにあったことを 覚えていたい [Bridge] 祭りの灯(ひ)が 川へ揺れて 遠くで花火が ひらいて消える 一秒だけ 昼より明るく 一秒あとには 夜に戻る それでいい 光はきっと 残るためじゃなく 照らすために あるんだね [Final Chorus] 夏よ まだ行かないで やっぱり少しだけ 言ってしまった声を 夜風がそっとさらってく 青く 青く ほどけてゆく 浴衣の袖と 夏の夢 いつか今日さえ 遠くなっても あの日はきれいだったと 笑えたらいい 花火が消えた そのあとの空も ちゃんと 夏だった [Outro] 風鈴がひとつ 鳴って 夏が少し 遠くなった