あれから一ヶ月が経った アザゼルの研究の結果 僕に危険性はないとわかり 檻から出してもらえた 「まだ研究所からは出るな」 「外には怖いおじさんがたくさんいるからな」 「いつまでもお前では不便だな」 「そうだ!お前の名はシルフ……そう、シルフとしよう」 今の僕は自由な実験体だ 「いいか、お前は同じだけの善と悪がある存在だ」 「あの方はお前の善が消えないようにと強い悪でお前を包んだ」 「それは決して混じり合わないのだ……水と油のようにな!」 「世界の理がお前を消そうとしてもその悪が許さないのだ!」 彼の声が僕を形作っていく シルフと呼ばれるたびに 僕という存在が刻まれていく アザゼルの鼻歌が遠くで響いている ここはゴミ捨て場だけど 僕にとっては初めての家になった -------------------- 交響詩「ー」シリーズ https://suno.com/playlist/2b1d48d4-5c42-48da-9614-ee36dbe35a05