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妖精にもどってしまったソル 1

ソルは初めて人間の悪意を感じて元の妖精にもどってしまった。クーリーフンからその話を聞いたゆりは、ガーベラの姿でアマンザと一緒にソルに会いに行った。ソルはこちらに気がつくと逃げて行こうとした。 「ソル、あなたのみこは、みこをやめたいって言ったの?」 ゆりが聞いた。 ソルが足を止めた。 「言ってないのにあなたが先に逃げるなんてどういうことなの?あなたには、彼女をみこにした責任があるでしょ」 「だから……僕のせいで彼女が傷ついたから、全部僕のせいなんだ」 「それは人間達のせいで、あなたのせいじゃないのよ」 「僕は、神に向いてないんだ」 ソルの声は震えていた。 「向いてるとか向いてないとか、あなたが決めることじゃないのよ。とりあえず、あなたは自分のみこをにんめいした。彼女はまだちゃんと生きているんでしょう? それなのに逃げるの? 彼女が元気になったとき、だれに祈りを捧げたらいいの? 彼女に再び害が及ばないように、守ってあげないの?」 「守る? 僕にはそんな力はない」 ソルは泣きそうである。 「僕には雷を作る力しかないんだよ」 「ソル、何を言ってるの。あなたは立派な神だったじゃない。神として、人間にしんたくを授ければいいの。あなたが人間界に降りた時、人間達はあなたをうやまっていたでしょう? 人間には偉そうにするくらいでいいの。ハロルドとか参考にすればいいわ。ちょっと待って、私がセリフを考えてあげるから」 手をつながれたままのアマンザは、ぽかんとしてゆりを見ていた。ソルもそうである。みこを守るなんてことまでは、考えていなかった。