Song Cover Image

青い杭

V5

[Intro] 鍵盤の雫が 同じ場所を叩く 水面に一本 光の杭 [Verse 1] 夜の窓 湯気の向こうで街がほどける あなたの靴音 まだ廊下に残る カップの縁 冷めた甘さが薄い 秒針だけが沈黙を撫でる 浮いた拍子に 息を遅らせ 帰れないまま 目を閉じる [Pre-Chorus] 水面の杭が 揺れずに立つなら 波は勝手に 形を変える 近づくほどに 輪郭が滲み 触れない距離で 名前が鳴る [Chorus 1] 胸の奥に 青い杭を打って どの和音でも そこへ戻る 迷子の拍が 星屑を散らし 四角い夜を 丸くする 言葉はまだ 岸に上がれず 口元でただ 泡になる それでもあなたを 呼ばないで 静かな水面を 守りたい [Verse 2] 朝の電車 白い息がガラスに咲く ニュースの声 遠くの雨みたい 手のひらの癖 ポケットでほどけ 思い出だけが 指を照らす 小さな欠片を 数えるたび 拍の影が 少し見える あなたのいない 今日の重さを ベースみたいに 床へ置く [Pre-Chorus 2] 足元に地面が 現れても 私は少し 浮いたまま 遅れてくる鼓動が 答え合わせ 笑い方だけ 覚えてる [Solo] [Chorus 2] 胸の奥の 青い杭はそのまま 波の合図が 整列してく 迷っていた拍が 手を取り合い 見えない道を 照らす あなたの背中を 追わないで 今の私を 聴いてる 消える寸前の 光ほど 長くまぶしいと知った [Bridge] 弦の息が 空気を縫い 水面は鏡に なりかけて 割れた月を そっと継ぐように 私は声を 糸にする 杭の先で 世界が回り 涙は音に変わる [Outro] 鍵盤の雫が また細くなる 椅子の軋み 夜へ溶ける 水面の杭に 指を置き 何も言わずに 終わらせる