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市の廻廊|最終漣 |祈りの果てに|

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V5

[Intro] カイロウが 息をして 形を変える 蝋が溶け モクメに流れ込む 動く 床板 心を見透かすように 名前を呼ぶ その声が 心の深くに刺さる 私は ここに立って [Verse1] 揺れる輪郭 影と光 それでも瞳は あの日のまま 「イチ」と呼ばれ 胸が崩れ 長い夜が 終わりを知る [Pre-Chorus] 謝罪の言葉が カイロウを止め  でもなぜか ざわめくこころ 想いを果たしたはずなのに 当時の姿はもうないのだと [Chorus] 私は 歌う 祓うためじゃなく 縛るためでもなく ただ あなたを包むため これは 祈り 失われた愛の 最期に残った 静かな 光 [Verse2] 呪いと呼ばれた その想い 確かに 私を苦しめた それでも私は 知っている そこに 愛があったこと [Bridge] 弦に触れた その瞬間 壁の呪符が 溶けてゆく 崩れる霊は 消えない 重荷を 下ろしただけ [Chorus] 私は 歌う 子守歌のように あなたの罪も 夜に溶かして これは 祈り 二人で昇る 名前も形も 越えた その先へ 安らかな カイロウの その先へ [Outro] 光に包まれ 音が消えて それでも私は “イチ”という名を忘れないだろう 風が 次の歌を 誰かに 渡す ――また 歌える日まで その人形は静かに待つ 安らかな顔で 戸棚の上に 鎮座して 次の“あるじ”が訪れる その日まで